社員の健康を大切にしたい企業が増加中!「健康経営®️」とは?
こんにちは。
産業理学療法で社会と理学療法士(PT)をつなげたいyokoです。
理学療法士(以下PT)は、「身体の悩みを、動きで解決する専門家」です。
PTが社会や企業に役立てることは何か?について考えていきます。
皆さん、「健康経営®️」という言葉をご存じでしょうか?
経産省が2014年に提唱した考え方で、「社員の健康管理を経営的な視点で捉えて、戦略的に実践しよう」というもの。
経産省はこれに一定の基準を設けて、「健康経営優良銘柄」や年度ごとに「健康経営優良法人」、さらに上位500社に向けて「ホワイト500」(大規模法人向け)「ブライト500」(中小規模法人向け)など、取り組みの程度に準じて顕彰する制度を作りました。
その基準には、
経営者の考え方、組織体制、具体的な実践、評価改善などの大項目があります。小項目の達成に応じて加点され、一定の基準を満たすと、「健康経理優良法人」に認定されます。
点数が上位500社に入ればホワイト、ブライトの冠がつきます。
背景にあるのは、急速に進む少子高齢化です。
経産省は、働く人が減ってしまう現実に向けて、「1人の人がなるべく長く元気に働けるように」する指針を作りました。
一人当たりの所得を増やして、医療費も軽減できるので、国のお財布事情としては長期的にも助かるというわけです。
各自治体は、これらの企業にインセンティブをつけて優遇するなど、将来の医療費軽減に向けて施策を打っています。
健康経営®️を行うことで、企業にはインセンティブ以外にも付加価値がついてきます。
①離職率が下がる
②就職希望者が増える
③生産性・株価が上がる
健康経営®️は、社員の心身を大事にする施策に直結するので、結果働きやすい風土ができます。
スタッフの健康状態を把握しやすくなり早期受診を促せる
メンタルヘルスを力を入れた管理
有休が取りやすい
などの居やすい環境ができる結果、社員は辞めにくくなり、「健康経営優良企業」の称号があることで、就職希望者も増えることになります。
今は、福利厚生よりも社員の健康を大切に考えてくれることが「働きたい企業」の条件と言われています。
生産性はどうでしょうか?
グラフの右側ROSとは、売上高に対してどれだけ利益があったかを示す数値です。
つまり生産性がどの程度なのかが分かります。
健康経営®️を実施している企業は、していない企業に比べて生産性が上がっているのです。
株価も上昇しやすい傾向があります。
左の図
絶対リターン(市場変動にとらわれない元本に対してのリターン)は健康経営®️を取り入れた企業が、平均よりも30%上回る結果になっています。
人が増えて、生産性が上がれば、利益も増えて株価も上がる、ということでしょうか。
健康経営®️を取り入れることで、企業も、そこで働く人もいい方向に向いてくるようです。
これもあってか、申請する企業は年々増えています。
これは社員の健康を大事にしたい経営者が増えている証拠でもあります。
企業の目的は生産性を上げて利益を出すこと。
健康経営®️は企業がこの目的を果たすために、重要な位置を占めているのです
理学療法士がこの健康経営®️にどれだけ関わっていけるか。
産業理学療法、ひいては理学療法士が社会に求められるには、ここにヒントが隠されていると思っています。
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産業理学療法と理学療法士が、社会に必要とされるために、いろいろな視点から情報発信をしていきます。
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