創造的な理学療法=知識+○○
昭和大学リハビリテーション病院の元技師長、山嵜勉先生。
肩の山口先生、入谷式足底板の入谷先生、
文教大学の福井勉教授
パイオニア的理学療法士の育ての親的な存在です。
26年前に刊行された
整形外科理学療法の理論と技術
その序文で、山嵜先生はこんなことを書いておられます。
そして。
今、認定理学療法士の育成に向けたプレゼン資料を作っています。
産業理学療法プロジェクトの合間でやるので、
講義はちょっとプレッシャーでしたが、いざ手をつけると
めちゃくちゃ勉強になる!
特にこれらの文章に痺れています!!
創造的理学療法 = 知識 + 哲学
理学療法は、目の前の患者さんをなんとかしないといけないので、
なんとか知識をつけて、技術に走りがちです。
若い時はそれでいいんですが、
5年目くらいを過ぎると「これでいいのかな?」と考える時期にきます。
職場のボスが「5年目過ぎると勉強会への参加率がグッと下がる」と言っているのですが、
これは受け売りの技術や知識を詰め込むのに、
違和感と疲れを感じ出すからではないかな?と個人的には思っています。
認定理学療法士は大体5〜20年目くらいの人たちが来るので、
この時期の理学療法をどう面白くするか?が私の隠れたテーマです。
講義を作っていく中で、大事にしているのが
「哲学」。
哲学というと、ソクラテス?プラトン?デカルト?
こんなイメージを持つかもしれませんが、(ちなみに読むとめっちゃオモロいですよ)
ここでいう哲学はちょっと違う。
西研先生は、哲学を
その場にいる人も、いない人も、みんなが「なるほど!」と思える答えを導き出すこと。
(西研:ソクラテスの弁明:100分de名著,kindle版 NHK出版 2019)
と定義しています。
つまり
肩ってなんであるの?
背骨(脊柱)って何するの?
という問いに対して、理学療法士も、そうでない人も納得できる答え・言葉を生み出せるか?
これが理学療法における哲学です。
これを進めて考えると理学療法士を知らない人が多いことにもつながる気がしています。
理学療法を世の中に浸透させる意味でも、
理学療法士が創造的である為にも
「なぜこの関節があるのか」という問いは大切になる。
これを念頭におきながら、解剖の勉強をすると、
自然に思考を発展させられる自分に驚きます。
この楽しさを伝えられたら嬉しいな、と思いつつ、講義資料作り頑張ります!
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