パソコン・スマホ姿勢。首・腰が痛くなりやすいワケ。(解剖学的視点から)
パソコン・スマホ画面をたくさん見ることによって起こるVDT症候群。
パソコン・スマホとどう「共存」するか?
眼精疲労、肩・首・腰の痛み・脳の疲労・幸福感の減少。
人間の身体は、まだパソコン・スマホを長時間使う環境に適応できていません。
一方で、もう生活から切り離せるものではないし、相当の恩恵も受けている。
新たな環境に適応できるようなケアを、理学療法士として編み出していきたい。
そう思いながら、日々邁進しています。
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さて、VDT症候群はなぜ腰や首の症状を起こしやすいのでしょうか?
解剖学的なところから考えていきます。
今回、同業者向けの資料を作っていて、新たにわかったのは
背骨をつなげている靭帯の中でも、後縦靭帯というところに痛みを感やすい神経があるから。
後縦靭帯は椎間円板の側面と後面にも付いていて、
主に身体を前屈すると引き伸ばされるストレスを受けます。
ストレスを受けると、身体は
「その状態が続くと、靭帯切れまっせ。やめた方がいいですぜ」と脳に信号を送ります。
この信号をを脳は「痛み」と捉えます。
しかも、ここにある神経は自由神経終末と言って、
刺激が持続すると、ちょっとした刺激でも痛いと感じる特徴がある。
ちょっとしかつついてないのに
「痛っ!!何すんのよ!今叩いたでしょ!!」
みたいな過剰反応するやつになっちゃうんですね。(めんどくさい奴ね)
そんなわけで、長いこと前屈姿勢を続けていると
この自由神経終末くんが必要以上に悪さをしてしまいます。
たまに身体を起こす運動は、脳にいく信号を正常にする意味でも大事なんですね。
パソコン・スマホと共存していく方法を模索している中で、とっても役立つ情報に当たりました。
治療に生かします!
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「✨働く人により良い明日を✨」をテーマに、仕事や身体に関する情報・活動記録を発信をしています。
理学療法士として、エビデンスに基づきながら、私見を作っていくことを大切にしています。
思うところがありましたら、コメントなど頂けると嬉しいです。