父の体験記 その9 第八話 子供の飛び出し 四才前後の子供だった
場所は私の住む大阪の住宅街での出来事でした。
道路幅はおよそ三メートル位の狭い一方通行路でした。
民家がびっしりと立ち並んでいて見通しも悪くて枝道も幾つか有る所でした。
私は何時でも止まれる位の遅い速度で走って居ました。
そこえ右側の枝道から自転車に乗った四、五才位の男の子が私の車のすぐ前を 勢いよく右方向に通り抜けて行きました。
ものの二、三メートル前方の事で危うく衝突する所でした。
私も本当にびっくりしましたが一つ間違えば大事故になる処でした。
飛び込んで来る子供を避けようが有りませんが⋯
何時でも止まれる位の速度で走っていたのが唯一の救いであったと思いました。
子供は周囲の危険など考える事は有りませんので生活道路では特に気をつけましょう。
これこそ間一髪の出来事と言えるでしょう。
どちらかが一秒早いか 遅いかで大事故になるところでした。
これは私は幸運に助けられました。
私は後で考えたのですが、この子供が右へ廻らず 左方向に廻っていたら正面衝突をして死亡事故に繋(つなが)って居たかも知れません。
この様な事もありますので子供達の「お母さん方」日頃から子供が飛び出しをしないよう充分教育し躾(しつけ)をしましょう。
それが子供達を事故から守る事になるからです。
又相手の運転手さんを助ける事にもなります。
運転手の皆さん生活道路では特に注意して安全運転に勤めよう。