テキストカウンセリング ことばの持つ力
こんにちは!株式会社ICARE メディカルスタッフのきくちです。
突然ですが、みなさんメールやラインで会話をするとき
「自分が意図して伝えたい内容がうまく伝わらない…」
「相手はどのような気持ちで文章を打ったんだろう」
と思ったことはありませんか?
昨今の情勢もあり、コミュニケーションが文章媒体になっているからこそ
文字のみの言葉みで相手と交流する難しさを感じる方もいるのではないかと思います。
今回はテキストでのカウンセリング相談窓口で
年間2000名以上の方とお話しして感じたことや
会話のちょっとしたポイントをお話ししようかなと思います。
言語情報の影響は7%
アメリカの心理学者「アルバート・メラビアン」が提唱した
「メラビアンの法則」にて人と人がコミュニケーションを図る際、
「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」
という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。
言葉よりも、態度や表情の方が強い印象を与えるというこの結果。
納得でしかありません…!
テキストカウンセリングを行っていると自分が思っている意図が伝わらず
違う方向で捉えられてしまったことも数知れず…
「それはそうですよね。だって7%しか伝わらないんだもの!」
と思いたくもなりますがそこで諦めてはいけません。
言語化して形に残ることばであり、捉え方に幅があるからこそ、
丁寧に寄り添うことで相手に良い影響を与えることも十分に可能ですよ!
私が意識している「5つのこと」
テキストカウンセリングでは以下の5つを大切にしています
①具体例を添える
②勝手な推測を押し付けない
③目的を明確に
④表現をポジティブにやわらかく
⑤声に出してみる
①具体例を添える
1行、1文だけだとしても具体的な話を入れるだけで
相手に伝わる印象はぐっと変わります!例えばですが…
「運動習慣を教えていただきありがとうございます。」
「運動習慣を教えていただきありがとうございます。
特に水泳に力を入れていること、とても良いなと感じました!」
前者より、後者の方が嬉しい文章に感じませんか?
文章がなんとなく味気ないな…と思ったら具体的なエピソードをぜひ添えてみてください。
②勝手な推測を押し付けない
相手の気持ちを想像して、予測をしながら話すこともとても大切です。
でもその予測って本当に相手が思っていることなのでしょうか?
表情や声色がわからない分、誤解が生まれやすいてきすとだからこそ
不用意に傷つけないよう「言葉のクッション」を使っています。
「テキスト上なので少し伝わりにくいこともあるかもしれませんが」
「これは私の予想なのですが」
「実際に見ていないままお伝えして恐縮ですが」
など否定的に受け取られることを考慮した言葉を加えることを心がけています。
③目的を明確に
思いついたままに書き、最後に肝心の「目的」をもってくると、
結局会話の目的が伝わらず思った回答が得られず迷子に…ということもあるかもしれません。
「〇〇さんに合ったセルフケアを一緒に考えたいので、普段の睡眠習慣を教えていただけますか?」
など、目的から伝えて相手に対してどのようなアクションを
自分が望んでいるか明確にすると伝わりやすくなります!
④表現をポジティブにやわらかく
テキストコミュニケーションでは簡潔さが求められる反面、
表現がストレートすぎると反発を招いてしまうこともあります…
できるだけ「肯定的な言葉を使う」ことも大切です。
テキストコミュニケーションは「言葉をそのまま受け取る」ため
柔らかい表現をすることがより安心です!
たとえば
・肯定語に言い換え:「〇〇できない → 〇〇したい」
・疑問形に言い換え:「〇〇してください → 〇〇のようにできますか?」
といった工夫も相手への圧を軽減できます。
⑤声に出してみる
実際に音読するというよりは心の中で言葉にすることが多いのですが
「いい感じの文章できたな〜」と思っていても読んでみると
「句読点多くないか?」「この言い回しまわりくどいな…」
と気づくこともしばしば。
完成してすぐ送信!ではなく一息ついて見直して本当におかしくないかもう一回チェックすることも大切です!
終わりに
ことばのみのコミュニケーションだからこそ
文字に表情をつけたり、肯定的な言葉づかいをするなど、
ちょっとした工夫をするだけで相手に与える影響・印象は大きく変わります
もし良ければご参考いただき、テキスト上でのコミュニケーションを
皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しいです!
最後に、弊社では企業や従業員さんの健康を一緒に支える
保健師の仲間を募集しております。
カジュアル面談も大歓迎ですので気軽に応募してくださいね。