2020/5/24　めでたい日のめでたいごはん

Selamat Idul Fitri! (断食明け大祭おめでとう！)

この日は正月ではないのだが、なんとなく日本の正月っぽい雰囲気がある。晴れ渡った空、身が引き締まる澄んだ空気と満ち溢れる幸福感、家族と食べる特別な料理。ずっと在宅でいつもと変わらない一日なのに、なんだか違うのはなぜだろう。我が家は分類でいえばムスリム家庭で、娘たちは何回か断食をした。私は今はもう断食すらしないけれど、この日の喜ばしい感じは肌で知っている。娘たちの父親とその一族は敬虔なイスラム教徒で、本来ならば家族一同集まるところ、今年はビデオコールで挨拶をしている。料理は、長女が叔母さんに頼んでバイク便で送ってもらった。

ランチはナシ・クブリ。中東の料理をインドネシア風にアレンジしたものらしい。スパイスたっぷりに煮たほろほろの鶏肉とヤギ肉に、ターメリックで黄色く色がついたバスマティ・ライス。野菜がついてこなかったので、ほうれんそうとヨーグルトを和えたトルコ料理っぽいものを作って添えた。

夜はザ・断食明け祭りごはんのクトゥパット（ヤシの葉で編んだ小さいかごに米を入れてゆでて作ったライスケーキ→奥の白）と、ルンダン（牛肉のスパイス煮→真ん中の茶色）やサンバル・アティ（じゃがいもとレバーを揚げて唐辛子で和えたもの→手前の赤）、ジャックフルーツのココナツ煮（左の黄色）などなど。このセットは何年かぶりだったので格別おいしかった！

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今日は風が強く、夕方の空気感が独特だったので、しばらくぼんやりと窓の外を眺めていた。次女が横に来たので、ふたりで「海辺でサンセットを眺めているつもり」ごっこを暗くなるまで楽しんだ。