ハウツーばかり集めて行動できないときに
情報ばかり集めて行動できないことってないだろうか。まさに私がそうで。
でも、ハウツーを集めているばかりでは物事は前に進まないと実感した出来事があった。
それは1年前。TwitterやInstagramで見かける素敵な写真にあこがれて、本格的にカメラを始めようと思っていた。このときも私の関心はハウツーだった。
憧れの写真家さんたちの、使っているカメラやレンズは何か、レタッチ(加工)はどうやっているのか、来る日も来る日も調べ続けた。ご本人に直接聞いたこともある。そうすれば同じような写真が撮れると思っていた。
そしてデンマークへ旅立つほんの数日前にやっとカメラを買った。旅にお尻を叩いてもらった形。そしてようやく実際に撮影とレタッチをして気がついた。
同じカメラで同じレタッチをしたって、彼らと同じ写真にはならないことに。
1枚の写真にはいろいろな要素がある。撮影したときの光の量や方向、被写体のそばにある物の色、撮る位置、その他にもいくつもの条件が複雑に絡み合っているから、教えてもらったレタッチ方法をそのまま真似したって同じになるわけがないのだ。
だから自分で撮影時の条件を観察して読み取って、その都度レタッチを試行錯誤するしかない。
そんなことも知らずに、機材とレタッチを真似すればいいと思っていた私はなんて無知で浅はかだったんだろう…笑
もし当時の私に声をかけれるとしたら、「情報ばかり集めてないで、さっさと実践してみなさい」と言いたい。
もちろん何かを始めるとき、ある程度の知識を持つことは必要だ。やみくもに実践するよりもスムーズに学びを進めることができる。ただ英語に触れまくるよりも、単語や文法を知っているとその後の理解がより早く進むように。
でも最低限必要なだけの情報が集まったら、そこはもう割り切って実践する。そうして初めて見えてくる世界があるから。
やっぱり初めてのことは情報を集めまくりたくなるんだけど。不安だし失敗したくないし。
でもこの経験を思い出して「実践!実践!」と言い聞かせて、手を動かすほうに自分を導いてあげようと思っている。