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ピアノとは、感情を引き出してくれる相棒

12年間習っていたピアノを、一人暮らしを機に辞めてしまった。
それから同じ年数が経った今、また始めたいと思っているけど、賃貸暮らしの転勤族なのもあって、なかなかピアノを買えないでいる。

でも今日、帰省した実家ですごく久しぶりにピアノを弾いた。
曲はスピッツの「空も飛べるはず」。結婚式で、来てくれた人たちと一緒に歌った思い入れのある曲。

だからかもしれない。曲の中盤、いろんな感情が込み上げてきて、泣いていた。顔はぐにゃっとなり、涙が止まるどころか溢れていった。

でも、泣けた理由は曲への思い入れだけじゃない。たぶん、ピアノを弾くことによって、溜まっていた感情が刺激されて溢れ出たんだと思う。
映画やドラマを見て感動して泣くように、ピアノが奏でる音楽に感動した。

えっ?自分が弾いた曲に感動するってどれだけナルシストなん?という感じだが、私の中では「ピアノが奏でてる音楽」に感動しているのだ。それは、iTunesやYouTubeで音楽を聴いて感動するのと変わりない。


前にもnoteでこんなことを書いた。

まず音をよく聞く。
その音の連なりが表現する感情や情景を自分なりに解釈する。
解釈したもので心と身体をいっぱいにし、震わせ、音に伝え表現する。
弾きながら聞こえてくる音と共振する感覚。

引用元:「音に感情をのせるとは。では文章には。

今回もまさにそうだった。聞こえてくる音楽に心がたしかに震えた。ザワザワぐぐぐっと込み上がってくるような。


もしかしたら、「そんなことあるの?」と思う人もいるかもしれない(私のパートナーはきっとそう言う。「えっ?ピアノで泣く?!」みたいな)。

だけど、私にとってのピアノとは、自分の感情を表に出してくれるものなのだ。
人前では出せない感情だったり、自分でも感じきれてないような感情までもを。寄り添って支えてくれる相棒のような存在。

人によっては、それは好きなバンドかもしれない。あるいは映画や漫画かもしれない。


あなたの感情に寄り添い、ときに自分でも気づかないような感情を引き出してくれる相棒はなんですか?

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ようこ|野に咲くことば
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