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凍結胚を自力運搬中に思うこと。

(運搬運転中に録音した文字をベースに)
移管中に思うこと。
今、わたしは命を運んでいるんだなぁと。コレって実はすごい非日常で偉大。
仕事で嫌なことがあってもすごくちっぽけなこと。と思えてくる。隣にある命をただ守りたい。新しい命も迎えてみたいなぁ。そしてふと。今私はとても幸せである。と感じはじめて。なんだ、車が運転できて命を運べてる。この状況ってたぶん、素晴らしいことだと思えてくるのです。

自宅から荻窪の虹クリニックまで1時間10分。今から2-3年前に長女を授かることができた病院へ。そこには凍結胚がひとつ眠っています。駐車して約束の時間まで30分余。馴染みのドトールに行って少し感傷的になったりなんかしつつも、凍結胚を受け取り。重装備のシルバーの箱を助手席に乗せシートベルトをする。そして1時間ちょっとかけて運転し藤沢IVFクリニックへ。


核爆弾ボックスを運搬しているかのような気持ちに

今この運転しているこの気持ちを残しておかねば忘れてしまう。すぐに。助手席に座っている、偉大な可能性。このシルバーの箱の中に命があるって思うと、ブレーキをかけると思わず手で箱が前に出ないように抑える。ふと箱に触ると冷たい感触。待たせてごめん、という申し訳ない気持ちに。ようやく迎えに行く決意ができたよ。もしも宿ってくれたらそれは奇跡だし、無事に運べて戻せて着床したら、それはこの子が私のところに宿る運命だったと言うことだと思う。だからちゃんと迎えに行きたい。


病院に受け取り時に不意にパシャリ
試験管にはいる凍結胚を液体窒素で一定温度に保っている

というわけで。。すごい不思議かつ稀有な非日常体験中に感じたことをツラツラと。次の生理がきたら、ホルモンテープをはって、移植に備えます。


今日のひとこと。
緩急自在でいてみたい。

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