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【海外移住を目指すアラサーOL、帰国を決めた理由】

さて、もう数年noteを更新できていなかったけど、
自分の気持ちを整理するためにも、また書きたくなった。

2020年の9月末にカナダバンクーバーに渡航し、
3ヵ月の語学学校(対面授業)、半年間のカレッジ(オンライン)生活を終えて、カナダで就職。
ビザはco-op(インターンシップビザ)を経てワーキングホリデービザ。

2022年10月末にビザが切れるということで、会社からは「スポンサーになる。申請費用も会社持ち。給料も上げる」と寛大な提案をもらうも、
この度帰国を決意。

挫折した過去を振り返るのはしんどいし、後悔がないわけではないけど
決断した時の気持ちが忘れないうちに記録しておきたい。
綺麗ごとだけじゃないリアルをお届けするのも悪くないだろう。

1.シェアハウス

カナダ生活でアラサーの私にとって一番のストレスはズバリ、「シェアハウス」だった。
10年以上も日本で自由で気ままな一人暮らしを経験しており、一人で熱唱したり好きな時間にお風呂に入って、気が向けば料理を楽しんだりもした。

でも他人に気を遣うし誰とでも仲良くなれる性格ではない私は、誰かが共有エリアにいると極力会いたくないし、音にも敏感なため皆がシャワーをしたり洗濯をしたり騒がしいことにいつもイライラしていた。

カナダは地震の可能性が低く、家の壁が非常に薄くて鼻歌や携帯のバイブ音が響く程。3万以上する高性能ノイズキャンセリングのヘッドフォンを常に着けてシャットアウトするも、寝たいときにや早朝にシャワーやドアの開閉音で起きてしまうのはとっても不快だった。

そして好きな時間にトイレにも行けないのは、30歳過ぎで耐えられない仕打ちに感じた。

ただ一人暮らしがしたくてバンクーバーは今家賃がどんどん高騰し、部屋探しの競争率は激化。
20万円払っても見つかるかどうかわからない。
それだけ家賃にお金をかけても物件はベースメントだったり、立地が不便だったり問題は山積み。

お金の不安を感じながら海外で生活するのは、もっと違ったストレスがともなっただろう。


2.全て自己判断。そして自己主張必須

家族や親友がそばにいてくれるわけでもないカナダ生活。
本当に私の将来を考えて、自分ごとのように相談に乗ってくれる人がいるだろうか。
仲が良くご飯に行ったり旅行に一緒に行ける友人はできたものの、
元々人に頼ることが苦手な私。

長くカナダに住んでいる日本人の友人にも出会うことが出来たけれど、
どこまで相談していいのか、どこまでお願いしていいのか、
利用しているように思われないか、など考えすぎで行動できないことも多々あった。

生活における情報に関しても、日本にいたころのようにテレビをつければ意識しなくても目に入り耳に入るということもない。

ニュースを自分で探しにいき、理解しようと意識しなければならない。
小さなことであっても毎日積み重ねているとストレスが溜まって行った。

また、お店で買い物するときや病院にかかるとき、何かを契約するとき、
全てに対して「待ち」の姿勢であることは許されない。
日本に住んでいた頃は、受動的に、何も考えなくても困らず損せず生きていけた。
でもここでは、「自分はこうしたい!」とか「これはいやだ」とか主張しないと損することも多く、困ることがでてくるのである。

根っからの日本人だなと感じることが増えた。
察して欲しい。
なにもせずとも丁寧に対応して欲しい。

そして生活において全て「頑張らないといけない」ことがしんどく感じた。

3.将来に対する不安

給料は時給が上がってからは、ボーナスは無かったので日本にいたことトントンくらい貰っていたかもしれない。
それに対して家賃はシェアハウスでおさえられていたし、
食費(交際費)以外につかうお金もほとんどないので、逆に貯金は多くできていた。

それでもなんだかここで年を重ねて、老後を過ごすイメージは湧かなかった。

医療面でも問題は様々あって、健康なうちはいいけど体調悪くしたり、病気やけがをしたときのことを考えるととても怖かった。

それこそシェアハウスにこれ以上住めないと思ったけど、一人暮らしを始めたら貯金も難しくなるだろう。
お金にも不安を抱え始めたら、いよいよ一人で生活するのは難しい。
恋人ができて一緒に住めたら違うのかもしれない。
実際に日本から渡航してきた女の子たちで、カナダで彼氏ができて同棲を始めた子たちは沢山いた。

でももしそれでうまくいって、結婚して子供ができたとしたら、
それこそ帰国という選択肢はほぼ無くなる。

もし離婚して、もう日本に帰りたいと思っても、共同親権があるので子連れで帰国したら誘拐になる。

そんなことを考えたら、もうなんでカナダにいるのかすら
分からなくなってきてしまった。


それでも後悔はある

以上が帰国を決めた理由。
それでも、後ろ髪は引かれたし、最後まで本当にこの判断でいいのか迷った。

帰国してからもカナダでの生活をフラッシュバックのように思い出し、
懐かしくてたまらないことも度々ある。

もう少し頑張って永住権まで取ればよかったんじゃないか、
こんな円安ならもっと稼いで貯金貯めてからでも良かったんじゃないか、
ただ楽な方ににげたかったんじゃないか、

色んな想いが私を責めることもある。

でも、どこに住んでいても大切なのは「自分」
他人は関係ないし、嫌なことから逃げることはダメなことじゃない。
自分に愛を持って生きていく。

それが大事でそれだけが大事。

それを教えてくれたのもカナダでの生活だ。



まだまだ書いていないカナダ国内で旅行した話や、
オフィスワーク経験など、少しずつ記事を書いて行けたらいいな。

というわけでまたよろしくnote✋

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