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トロイメライ

本日はシューマンのトロイメライを。
とても有名な曲ですね。
ピアノだけでなくヴァイオリンや他の楽器でもよく演奏されます。

シューマン 28歳の頃の作品。
のちに妻となるクララに贈られた作品集『子供の情景』の一曲です。

トロイメライ

『ド』の音でメロディが始まりますが私の中ではドは現実的で今ここにある音。
『ド』から『ファ』に音が繋がれていきますがファは温かく穏やかでここではすこし現実世界から離れた場所へ世界が広がります。
2小節目の右と左の和音でその夢の世界に静寂が広がり階段を駆けあがるように1オクターブ高い『ファ』に向かう。そのファがメロディラインにある3小節目の和音の響きは同じ『ファ』なのに穏やかな中に光みたいなものが混ざって新しい色ができている。その新しい世界をワンフレーズずつ現実に戻ってきたり、すこし疑問を持ってみたりしながら新しい現実での着地点をみつけて5小節目の『ドミソ』に戻ってくる。

穏やかな中の光みたいに感じる音のニュアンスは妻になるクララの存在を表しているのかもしれない。
自分ひとりではつくりえない世界が愛する人と2人になることで創造されその中で今までにはない心地よさや穏やかさを感じながら現実に戻ってくる感じがします。

シューマンは夢想家だとよく言われますが音に家族へのたくさんの愛情を残しているなと感じます。

トロイメライ。本日は5小節目までですが私の感じる世界を言葉にしてみました。

読んでいただいてありがとうございます。

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