自己分析は一人だと結構難しい
よく、進学でも就活でも婚活でも(?)人生の岐路に立たされるとき、「自己分析」は大事だと言われます。
私も自己分析はとても大切だと言う意見には大賛成です。
私はあまり真面目に自己分析ができず結構苦労したたちなので、自己分析の重要性は重々承知しています。
自己分析をきちんとできると、進路選びで失敗することがなくなりますし、何より自分自身が生きやすくなるので本当におすすめです。
でもこの自己分析、実際には結構難しいものです。
よく「自分の強み・弱みを書き出して深掘りして…」と指南されることがありますが、自分一人で深掘りするのって、かなり大変だと思います。
なぜなら、過去の出来事から「自分はこういう人だ」という人物像を導き出すとき、多くの人は「自分はこんな人だ」という思い込みがあり、それに沿うような出来事のみたくさん思い出して、その思い込みを強化してしまいがちだからです。
本当は、その自己像は間違っているかもしれないのに。
私も、間違った自己像から間違った自己分析をして苦労して、後々、「あっ、やっぱり自分はこっちタイプなんだ!」と気づくことが多い気がします。
間違った自己分析をしてしまうその思い込みの原因としては「他者からの押し付け(特に幼いときの親からの押し付け)」「理想とする人物像へ自分を無理やり当てはめること」などがありそうです。
そういった思い込みがどんどん視野を狭くしていき、結局どこにでもありそうな、型にはめた自己分析しかできなくなってしまうことになりかねません。
それをなくすためには、自分一人で孤独に自己分析するよりも、他者と対話しながら、「自分はこんなところがあったのか!」と気付きを得ながら自己分析していくのが効果的だと思います。
ただ、対話をする他者としてどういう人を選ぶのか、というのは結構重要です。
自分を型に嵌めた張本人が向かないのは当然として(といっても、型に嵌めた張本人は親だったり仲の良い友人だったりするので、結構安易に選んでしまい、ますます思い込みが強化されることも多いのですが)、話を引き出すのが必ずしも上手でない人に相談してしまうケースもよくあります。
学校の先生やキャリア支援担当や婚活アドバイザーが必ずしも対話の相手として相応しいかは何とも言えません。
かえって上から目線だったり、自分の狭い経験からすべてを導き出そうとするので弊害をもたらすこともあります。
おすすめなのは、話を引き出すのが上手な、ファシリテーションの訓練を積んだ人を頑張って見つけるか、もしくは大勢の人に少しずつ尋ねることですが、もっと手っ取り早いのは、巷で開催されている「対話の会」のようなものに参加することです。そこの主催者や参加者は、話を聞き出すことに慣れている可能性が高いですし、また多くの視点から意見をもらえると思います。
まあ本当にガチでやる覚悟があるなら、カウンセラーに付いて相談することもお勧めします。(グループカウンセリングの方がおすすめです。)
ただ、カウンセラーとの相性の良し悪しははっきり出ることが多いですし、料金もそれなりにすることが多いです。ですが、ぴったりとはまれば効果は一生ものかもしれません。