夫に瞬発的に文句を伝える技術について
「この状況で、一度も立たずにコーヒー飲み続けるって、いい覚悟してるじゃん。」
今朝私が夫に放った一言。
最高の嫌味を爽やかに放って、我が家の朝の緊迫した空気は失笑に変わった。
夫婦で生活したり、子育てしていると、夫の小さな動きに(動かないことに)イラっとすることが地味に多い。
今朝は5歳の長男タイがお兄さんモード炸裂で、3歳の弟ナツをせっせとお世話していた。
いつも向かい合って座る二人だが、椅子を動かして隣り合わせて座り、タイがお茶碗に入った山盛りのチャーハンをナツの口に運んでいる。
微笑ましい光景、、、と、次の瞬間にタイの手が滑ってお茶碗が落ち、ナツのチャーハンが二人の膝の上にバサっと落ちた。
余りのショックに泣くナツ、自分が足を動かすと床にチャーハンが全て落ちることを察して固まるタイ。
床に落ちていなければセーフ!とチャーハンを救出し、床やお食事椅子の足置き(あの、足おくところ、なんていうんだ?)に落ちたご飯粒をティッシュで拾い、油をふき取る。
なぜかその瞬間にタイが「ウルトラマンの怪獣の靴下がない!」と私を引っ張る、ナツはチャーハンを食べ続けながら「牛乳!ぎゅーにゅー!!」と叫んでいる。
最近子どもたちは、小さなことが火種になり〝めんどくさいモード〟がオンになる。朝の忙しい時間、私はタイムリーにことを進めようと必死だ。
分身したのか?と思うほどの速さで牛乳を入れ、床の残りの油を拭いていると夫が「ねぇ、○○だって~」とニュースに反応している。
「今○○とかどうでもいいわ!私さっきから一人で動き続けてるんだけど!立とうともしないあなたを見てさすがにイラっとするわ!」
夫は「いや、なんか大変そうだなぁとおもってた(笑)」と。。。
おい、うちの夫は呑気か?それともyoutubeでワンオペ子育ての動画でも見ている気持ちなのか?
私は最大の嫌味を込めて明るくニヤッと言い放つ。
「この状況で、一度も立たずにコーヒー飲み続けるって、いい覚悟してるじゃん。」
物事が起きたときに瞬発力をもって明るく嫌味を言うことは技術だ。
簡単そうで意外と難しい。
こういう小さなイラつきを妻という生き物は蓄積していく。
わざわざ言うのも面倒だし、言ったところですぐには変わらない。
なんなら、自分が悪い癖に言われたことに不快感を示してくる夫もいる。
私にはできないわ、と思う人もキットたくさんいる。
でもね、解決するしないじゃなくて、〝自分の中から不満を出す〟ということが大切なんだと思う。
性格とか性質じゃなくて、「文句を伝えるのは技術」だと思ってみたらどうだろう?
自分の大切にするために、自分の中にイヤを溜めないこと。
みんなのために、自分がイヤを全部飲み込まないこと。
自分の身体がもったいないから。自分の身体がかわいそうだから。
この技術を少しずつでも世の中の女性たちに伝承したいなぁと思った今朝の出来事でした。
おしまい。