他人を心から応援することができなかったぼくが、その葛藤と向き合えるようになるまで
正直な告白をすると、ぼくは「誰かを応援する」ということができてこなかった人間です。
完全に自己中心的な世界観で生きてきました。
だれかに勝ちたい。
そうしなければ、自分の存在価値が無くなってしまうような気がする。
だから、同じ目標を持つ他人を応援できないのはもちろん、
頑張って活躍している人に対して嫉妬の気持ちを抱いて、それに苦しんで生きてきました。
今回はそんな僕の暗い過去の自己開示と、そんな自分の過去を今ぼくがどのように捉えて生きるようになっているのか、書いてみようと思います。
誰かに後ろめたい気持ちを抱いてしまうことがある。
そんな気持ちを抱いてしまう自分が、嫌になる。
そんなご経験をされている方、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
そういう後ろめたい気持ちを抱いてしまう自分とどのように付き合っていけるのか、一つの可能性を書きます。
競争社会の中、他人は敵に見えてしまっていた
僕は中高一貫の男子校に通っていました。
学校が全体として目指すのは、「少しでも多くの生徒を、より良い大学に入れること」。
将来に漠然とした不安を抱えていた僕は、「ここで大きな目標をクリアしたら、何か掴めるのではないか・・・?」という考えで、中学2年生くらいから、東京大学を目指し始めます。
しかし、目的が「東大に受かることで、自分の価値を証明すること」になってしまっていたため、ぼくは次第に
「テストの点数が悪いと、自分の存在価値がなくなってしまうのではないか?」
という強迫観念に囚われていきました。
必死に自分の成績を上げるために勉強する。
通年を通して良い成績を取らないと、東大を狙えるとされる特進クラスには入れなかったため、どのテストも気が抜けない状態でした。
そんな強迫観念にとらわれている状態で、ぼくは自分のことで精一杯になっていきます。
他の生徒が良い成績を出してるのを見ても、素直に「おめでとう!」と言えない。
周りは全員敵に見えるようになっていきました。
「受験は総力戦。クラスのみんなで、チームとして頑張ろう」
と良く担任の先生がおっしゃっていましたが、ぼくはこの言葉に全く共感できていませんでした。
東京大学に入れる人数は決まっていて、このクラスからも誰かが受かれば誰かが落ちるかもしれないからです。
もしかしたら、隣の友人が受かっても、僕は落ちてしまうかもしれない。
そう思うと「チームワーク」なんて言葉は、偽善にしか聴こえてきませんでした。
結局ぼくは、同じ土俵で、1席を勝ち取るために「闘う」クラスメイトたちに対して、最後まで「一緒に頑張ろう」と気持ちよく言うことはできませんでした。
そして、もちろんこんな悩みを誰かに吐き出すこともできず、ちっぽけな自分に嫌気が指した状態で、人生を歩んできました。
勇気を出した自己開示から、何かが動き出した。
そんなこんなで、大学生、新卒社会人になっても、ぼくは「頑張る誰かが、羨ましい、妬ましい。一方どこか頑張りきれない自分が情けない」という思いに苛まれながら、日々を過ごしていました。
僕の転機になったのは、ZaPASSというコーチを育てるコミュニティーに出会ったことでした。
僕がやりたい「コーチング」を一言で説明すると、
「自分ひとりでは中々向き合えない自己課題に対して、クライアントが向き合い、一歩踏み出すきっかけを作り、継続して挑戦していけるようコーチとして支援していくこと」
になります。
そのためには、コーチ一人ひとりが、クライアントの可能性を心から信じて支援できるようになる必要がある。
そう、まさに、僕がこれまで生きてきた世界観とは、真逆の世界観だったんです。
ぼくはここに何か自分が変わっていくきっかけがあるのではないか?
そう直感的に感じて、プロコーチを目指してZaPASSを受講し始めました。
講座では、もちろんコーチになるための基礎的なスキルを習います。
それらもとても大事です。
でも、コーチに一番求められるのは、「いかに自分自身と向き合い、葛藤し、自分を磨いていくか」なんだと気づいていきます。
自分自身の良いところ・悪いところ含めて、「なぜそんな状態になっているのか」、「自分はどうなっていきたいのか」、徹底して向き合い考え続けること。
そこでぼくは、ここまで書いてきたような「他人を応援できない自分がいる」という悩みをシェアしていく中で、「悩み・弱みを抱えていない人なんて、いないんだ」という大きな気付きを得ることができました。
最初はすごく「恥ずかしいな、人間として軽蔑されるかもな・・・」と思いながら自分の悩みをシェアしていくのですが、悩みを打ち明けてみると
「それ、自分も同じ悩みを抱えてるんだよね」
と共感されることがあったんです。
同じ悩みを抱えていなくても、「わたしはこんなことで悩んでいていて。。。」と、お互いの弱みを通じて共感しあえる。
「自分だけが悩んでいるわけではない」
世間でもよく言われるこの事実を、僕はこの時肌身を持って実感することができました。
そして、「弱みをさらけだしてもいいんだ」と思えたことが、すごく大きかったです。
心のどこかで「弱みを出したら貶される」と思っていた自分が、馬鹿らしくなった瞬間でした。
人間、弱さを抱えるのは当たり前で、むしろそれを場に出していくことによって、深いつながりを持てたりするんです。
完全に克服できなくても、自分の弱さと向き合い続けること
自分の弱さと向き合えるようになった。
では、そんな他人に嫉妬してしまう自分を、完璧に変えられたのか?というと、決してそんなことはありません。
最初は「他人に嫉妬しない、気持ちの良い自分に生まれ変わりたい」と願い、自分と向き合っていました。
でも、向き合う中で、「果たして、嫉妬の気持ちを消し去ることなんてできるのだろうか・・・?」という問いにたどり着いたんです。
思考や感情を抑え込もうとすると、逆にその感情に囚われてしまう。
そんなご経験を、誰しもされたことがあるのではないでしょうか?
嫉妬に囚われるのではなくて、うまくお付き合いしていくこと。
感情は消せるものではないので、ネガティブな感情を抱いてしまうこと自体に落ち込むのではなく、そんな自分も「良し」としてあげること。
そうする中で、嫉妬の感情に苛まれることはなくなりました。
ふとそれを感じる瞬間があっても、「嫉妬は悔しさ、自分の不甲斐なさから生まれるのだから、自分を研鑽するのみ・・・!」と気持ちを入れ替えて、前向きに頑張れるようになりました。
これからも、そんなネガティブな感情に向き合い、葛藤しながら、一歩一歩前に進んでいくのだと思います。
そのたびに、「仕方ないよね、人間だもの」という考えで、乗り越えていけたら良いなと感じています・・・!
まとめ
僕がネガティブな感情とうまく付き合えるようになったのは、
①自分が安心して本心を打ち明けられる相手に、
少しずつでも「弱さ、悩みの自己開示」をしてみる
②その中で、
「あ、みんな弱さを抱えて葛藤しているんだ」
という気づきを得る
③そうすると、「自分だけじゃない」と、
ネガティブな感情を持ってしまう自分も労れるようになり、
感情とうまく付き合えるようになっていく。
この3ステップがあったからです。
そして、まずは①ができる場所を見つけることに、尽きると思います。
「今の自分の交友関係の人に、突然自己開示をしていくのは難しそう」
という方は、ZaPASSのようなコミュニティーを全力でオススメします。
Basic講座に関しては、プロのコーチを目指さない方も受講されてます。
ひとりで自分の嫌なところと向き合い、付き合い方を考えていくのは、すごく難しい。それができるのが、このZaPASSという場所です。
僕自身、ZaPASSの講座を受ける中で、そして一緒に受講している仲間と毎日コーチングの練習をする中で、少しずつ自己開示ができるようになりました。
少し高く見えるかもしれませんが、「変わりたい」という気持ちがあれば、必ず元は取れます。
(ぼくも当初は「高いな・・・」と思っていましたが、受講後は「安すぎて申し訳ない・・・」と思うレベルの講座とコミュニティーです。)
また、もしこの記事や他の記事を読んで、僕のコーチングにも興味があるという方がいらっしゃれば、お気軽にDMください・・・!
(もうすぐリリース予定です・・・!)