渦巻模様のクッキー その2(全2回)
今分かってきていることは、縄文人たちの主食はどんぐり、くるみ、栗や栃(とち)なんかの木の美だったんだって。どんぐりは水で晒して(さらして)灰汁(あく)を抜かないと食べられない。どんぐりの灰汁を抜くための水を溜めておく場所があちこちから発掘されているんだって。どんぐりを沢山拾ってくると、どんぐりの硬い皮を割ってその中へいれて、灰汁をとっていたんだね。縄文人たちの笑い声が聞こえてくるようだよ。
それから他にもね動物たちの骨なんかも沢山出てきているんだって。鹿、猪、かもしか、熊、たまには猿やテンなんかもあったんだって。お魚の骨も沢山見つかっているよ。トドやクジラ、アザラシやオットセイなんかの骨も出てきているんだって。千葉県の沖ノ島、館山市の遺跡からは、イルカ漁があったことがわかっているし、北海道の石狩市の石狩紅葉山(もみじやま)49号遺跡からはね、川の跡にサケを獲るために仕掛けられた罠(わな)も見つかっているんだって。縄文人もサケ。サーモンを食べていたってことなんだね。
そして、一番ビックリなのは、な、何と山形県の高畠町の押出(おんだし)遺跡からは、渦巻状の模様のあるクッキーが見つかったんだって。どんぐりや栗を粉にしてあって、それに蜂蜜や山芋なんかを入れて、クッキーのように平らにしたものを焼き上げて作っているんだって。しかも、渦巻の模様付きさ。これを「縄文クッキー」って呼んでいるんだって。これってものすごい発見でね。お魚やお肉はすぐに腐ってしまうけれど、クッキーは長持させることができるよね。そうさ保存食だったのさ。お魚や木の実がないときには、この縄文クッキーを食べていたってことなんだよね。
縄文時代のことも、まだまだ分からないことだらけだし、またビックリの発見もこれから続々と出てくるよ。ニュースなんかで紹介されることもあるから、そんな時にはパパママに聞いてみようね。グルグルの渦巻模様を見つけたら、縄文クッキーも思い出してみてね。縄文クッキー食べてみたいな、ポン!
今日も読んでくれてありがとう。
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