柿とみたらし用水 その1(全4回)


江戸時代の終り頃。あちこちで大きな地震があったり、お天気が悪かったりで、お米が獲れない時期があったんだよ。その一つが天保の飢饉(ききん)のことさ。食べ物や水なんかが足りなくなってしまうことを飢饉といっているんだよ。天保の飢饉ではね、食べる物が無くなって大勢の人たちが餓死(がし)してしまったんだ。餓死とはね、お腹を空かせて死んでしまうことをいうんだよ。

今から200年くらい前の江戸時代の終り頃のことだよ。
寛政(かんせい)5年、1793年1月7日。三陸いわき地震。津波が起きる。福島県。
寛政11年、1799年5月26日。金沢地震。石川県。
文化(ぶんか)元年、1804年6月4日。象潟(きさかた)地震。地割れと井戸水吹き上がる。秋田県。
文化7年、1810年8月27日。男鹿(おが)半島地震。地割れにより泥(どろ)噴出。秋田県。
文政(ぶんせい)2年、1819年6月12日。近江(おうみ)地震。滋賀県。
文政11年、1827年11月12日。越後三条地震。新潟県。
文政13年、1829年7月2日。京都で地震。京都府。
天保(てんぽう)3年、1832年 冷夏。
天保4年、1833年10月26日。荘内沖(しょうないおき)地震。津波が起きる。山形県。

文政の終り頃から天保9年、1838年頃にかけてはね、こんな風に災難続きだったよ。そうさ、お天気が悪かったり大きな地震があったりでお米や野菜が獲れなかったんだ。そのせいで、10万人よりもたくさんの人たちが食べる物がなくて餓死していったというんだよ。

今日はここまで、読んでくれて、ありがとう。
昔から、いろんな災難があったんだね。
続きはまた明日。お休み、ポン!

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