渦巻模様のクッキー その1(全2回)
今日はね、おぉおぉおぉ昔のお話しだよ。
今から1万年も前というのだから、よくわからないほどの昔のこと。縄文時代と言われているころさ。縄文の人たちは簡単に作った小屋のような家に住んで自然の中で獲れるお魚や木の実を獲って暮らしていたと思われているんだよ。お鍋も包丁も無かった時代さ。何かを作るなんて思ってもみなかったよ。それがね、ビックリする発見があったんだ。
ポンと昔。今から1万3千年から2千300年前くらいのことを縄文時代って呼んでいるよ。縄文の人たちは海や川で貝やお魚を獲ったり、木の実を取って生活していたんだろうって言われてきていたんだよ。
ところがビックリさ。2001年2月富山県小矢部市の桜町遺跡からね、縄文中期というから、今から8000年前くらいのこと。何か植物を燃やした後の炭のようなものが発掘されたんだって。今は科学の技術があるからね、それは何だったかを調べてもらったんだ。何だと思う? それはお豆だったんだよ。それが燃やされた後の小豆(あずき)だったんだって。小豆といえば、お赤飯やおしるこ、おはぎなんかにも使われているあのお豆だよね。燃やされて跡というのだから、どんな風にして食べていたんだろうね。
今たくさんの研究家や大学の先生方は発掘されたものを研究して、どんな縄文時代があったのかを見つけようとしているんだよ。発掘とは、この地面、土の下に埋まっている歴史を教えてくれるものさ。発掘された縄文の人たちの骨や糞石(ふんせき)や捨てられたいろんなゴミなんかを分析しているんだよ。骨を見れば、その縄文の人たちの体の大きさやたまには病気なんかのことも分かってくるんだって。糞石とはウンチの固まったものさ。これをみれば、どんなものを食べていたのかが分かるよ。ウンチは食べ物のかすで出来ているからね。そして、ゴミ捨て場を見れば、捨てられたゴミからいろんなことが分かって来る。お魚の骨を見つければ、それがどんなお魚だったとか、どんな貝を食べていたとかね。
今日はここまで。
読んでくれて、ありがとう。
縄文人の主食は、明日ね。
お休み、ポン!
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