江戸のフードファイター(全1回)
今日はね。江戸時代にもあったフードファイターのお話し。
そうさ、江戸時代にも大食い大会があったんだって。
ポンと昔。文化14年、1817年5月1日に、江戸両国の料亭万八楼(まんぱちろう)で大食い大会が開かれたんだって。大会ではね、お酒部門、お菓子部門、飯部門、ソバ部門、ウナギ部門と5つの部門があったんだ。武士でも町人でも誰でも参加することができたんだって。
参加料はなし。タダで食べられるんだから、この時とばかりにものすごいフードファイターたちが出てきたよ。もちろん、見物人も大勢集まってきたのさ。大いに賑わったって。一位になった人たちの記録を紹介するよ。
お酒部門優勝 鯉屋利兵衛(こいやりへえ)3升の大杯で6杯。3升とは、5.4リットルも入る大きなお酒を飲むための器さ。それで6杯というのだから、32.4リットル。牛乳パックなら32本。2リットルのペットなら16本となるよ。
飯の部門優勝 三河島の三右衛門(さんえもん)お茶碗68杯。たったおかずはお新香だけだ。
菓子部門優勝 丸屋勘右衛門(まるやかんえもん)お饅頭50個、羊羹(ようかん)7竿、薄皮餅30個
ソバ部門優勝 山口屋吉兵衛(やまぐちきへえ)盛りソバ63杯。
うなぎ部門 吉野家幾右衛門(よしのやいくえもん)残念なことに記録がなかったんだけれど、うなぎ代1両2分ほども食べたんだって。
それにしても、ものすごい量だね。どれくらいの時間をかけて食べ続けていたのかなぁ。お酒32リットルも飲んだ鯉屋利兵衛(こいやりへえ)さんは、その後何日くらい酔っ払っていたのかなぁ、それも知りたかったね。
これでおしまい。
最後まで読んでくれてありがとう。
お休み、ポン!