家斉(いえなり)の側室41人 その1(全2回)


今日はね、江戸時代、徳川将軍家のお嫁さん代理のお話しさ。
徳川家康(とくがわいえやす)が一番目の将軍様で、それからその子供、またその子供へと将軍様が受け継がれて300年もの間、江戸時代は続いてきたんだね。将軍様は男の人って決まっていたんだ。なので、お嫁さんが産んだ子供が女の子ばかりだと困っちゃう。なので、男の子が産まれるようにとお嫁さんの他にも赤ちゃんを産んでくれるお嫁さんの代理が必要だったんだね。その人たちのことを側室(そくしつ)と呼んでいるんだよ。

ポンと昔。将軍様のお嫁さん代理は普通でも7人とか8人とかはいたんだって。でね、徳川家の15人の将軍の中で一番たくさんのお嫁さん代理を持っていたのが、第11代将軍、徳川家斉(とくがわいえなり)なのさ。お嫁さんの他にお嫁さん代理が41人もいたんだって。なので、子供は全部で53人もいたのさ。誰がお姉ちゃんだか、弟だかわかんなくなっちゃうよね。

お嫁さん代理はね、若くて元気できれいな女性がいいからね。30歳になると引退させられちゃったんだ。「お褥(おしとね)お断り」と言ってね、お屋敷から出されちゃったんだ。そうするとまた、新しい若い元気なお嫁さん代理が入ってくるって訳さ。出されてしまったお嫁さん代理は、その後にちゃんと行くとろがあったんだよ。今の東京の日比谷公園のところに幕府の御用屋敷(ごようやしき)というのがあってね。そこに住むことができたんだ。

今日はここまで。読んでくれてありがとう。
続きはまた明日。ポン!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?