蓮如(れんにょ)とかわその名刀(その1 全3回)
今日はね、金沢に伝わる蓮如さんのお話だよ。
ポンと昔。今から550年も昔のことさ。1480年ころのことだというよ。織田信長が生まれてくる50年も前のことだね。
金沢の医王山の麓の二俣の本泉寺に蓮如さんというえらいお坊様がいらしたんだ。蓮如さんは浄土真宗という教えを広めていた人なんだ。蓮如さんのお母さんのお母さんのと
ずっとずっとたどっていくと親鸞というお坊さんにいきつくんだって。なんてったって親鸞って人がこの浄土真宗を作った人だからね。親鸞は源義経たちと同じ時代の人さ。お寺には毎日沢山の人たちがお話を聞きに来ていたんだよ。
本泉寺の前には川が流れていたんだ。その川の脇の道をみなが歩きやすいようにと、地面を掘り返したり石を並べたりしている時だったよ。
「やめろ!だれだおらの足ひっつかんでんのは」
「あ、かわそじゃ、かわそじゃ、とっつかまえてやれ」
川の中からかわそが村人の足をひっつかんでいたのさ。かわそってね、かわうそとかかっぱとも呼ばれているんだよ。みっつくらいの子どもの背があって、頭は丸くて、いたちのようなカッコウしていて、手の指には水かきがついていて、川の中をすいすい泳いでいくんだ。しかもびっくりさ。人間の言葉を話すし頭もいいらしい。そんでいたずら好きときている。
今日はここまで、読んでくれてありがとう!かわそこわいね。続きは明日のお楽しみ!お休み、ポン。
#日本史 #室町時代 #蓮如
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