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ヒカリを求めて

~思い出のホール探訪回顧録~


《 走行性とは 》

走光性(そうこうせい、Phototaxis)は、走性の一つで、昆虫などの生物が光刺激に反応して移動することである。走光性のうち、光のある方向に近づくような行動は「正の走光性」、光から離れるような行動は「負の走光性」(走暗性、走闇性)などともいう。正負を付さず単に「走光性の生物」などと言った場合には、正の走光性を指していることが多い。(※下記リンクより引用)

 「飛んで火にいる夏の虫」という諺にあるように古来より正の走光性の生物は光に向かって飛んでいた。言わずもがなではございますが、諺の意味は自ら危険や災難、リスクを伴う場所に進んで飛び込んでいく様を意味します。私もご多分に漏れず正の走行性の生物なもので『ヒカリ』を求めてヒカリ会館(栃木県宇都宮市)に赴くのであった。勇気一つを友にして。


《 栃木の魅力 》

あまりにも有名なインタビュー
近くにあるのに…

実はこちらの有名なインタビューが撮影されたは東武宇都宮駅の近くにある「オリオン通り」というアーケード街であり、背景に移りこんでいるのぼり旗からカレーショップフジであるという事が特定班により特定されています。

 実はこのカレーショップフジのすぐ近くに「ヒカリ会館」はかつて存在したのです。栃木の魅力あるんだな、これが。念のためGoogleマップで位置関係をお伝えします。まさかヒカリ会館の近くで撮影されていたとは恐らく地元の方もヒカリ会館に行ったことがある方もご存じないのではないでしょうか。このインタビューは2008年に撮影されたものらしいので、14年越しに判明した新事実に私も驚きを禁じ得ません。

カレーショップフジはオリオン通り沿い
そのすぐ近くにヒカリ会館は存在しました

《 ハンマータイム 》

これはハマータイム

入店しましたが、先客はいませんでした。店員も見当たりません。写真を撮影していなかった事が悔やまれますが設置機種や雰囲気からここが10年以上時が止まったホールであることは明白でした。昂る気持ちを抑えつつやや早歩きで静寂につつまれた貸し切り状態のホールを徘徊開始。

 パチンココーナーで気になったのは電車でGO2、破壊王小川直也、所さんのすんごいパチンコ、ウルトラセブンL77(1/497)とこれ!今思えば打っておくべきでした…

ボビーとダチョウ倶楽部の世界紀行(2006年)

 どれも見たことない機種ばかりで興奮しましたが10年以上時が止まったままの異質な空間に客は私一人。地元の人も寄り付かないというのは本当のようです。なんとなく表皮の産毛がなんとなくとピリピリと危険を察知している気がしないでもありませんが、勝ち負けではない何かがそこにある。虎穴に入らずんば虎子を得ずということで目当ての台に着席。

CR新世紀エヴァンゲリオン・奇跡の価値はVF
(※画像は下記のリンクより引用させて頂きました)

 盤面の下にオリジナルシールが貼ってありました。当時はラッキーナンバー制や定量制コーナーのあるホールに行ったことがなかったので「完全無制限」という文字が滑稽に思えました。そんなに出る訳が無いのに…と。こういうシールが貼ってあるお店は後にも先にもありませんでした。セグを見えなくする為だったのでしょうか。今となってはわからず終いです。

 サンドに1万円札を入れようとしたところどうやら500円硬貨専用サンドでした。MAX機なのでとりあえず5000円分両替し、やる気満々で遊技開始しようと玉貸ボタンを押しましたが反応がありません…。店員呼び出しボタンを押してもなかなか来てもらえません…。なんとか店員さんを見つけて「あの…玉が出ないんですが…」と訴えるとおもむろに何かを腰の辺りから取りだしたかと思うと…

コンコンコンコンコン!

 なんとトンカチで玉貸機の玉が貯まる場所を一心不乱に叩きました!!(ヒカリ会館名物ハンマータイム)玉はなんとかでたものの、釘はきついし玉貸しの度にハンマータイム。となりのサンドも試してみたけどやはりハンマータイム…まともに遊技できません。

だめだ、こりゃ。

 あまりエヴァシリーズ打ち込んでこなかったのでエヴァンゲリオンの歴代機種ランキングでいつも上位に鎮座するキセカチを打ってみたかった。しかし500円毎にハンマータイムじゃイライラして憤死しかねません。泣く泣くパチンコは諦めてスロットコーナーに向かいます。

 写真を撮っていなかったので当時の店内の様子は下記リンクのブログを是非ご参照下さい。5号機の始祖である初代エヴァンゲリオンやバトルリーガー、ロッキー・バルボア、回胴王、ガオガオフェスティバル、新吉宗などが島で5台以上導入されている(しかも残っている)お店は初めて見ました。

私が打った機種

 4号機世代にはかわいそうと言われますが新吉宗は5号機世代の私にとっては最初の吉宗で大好きな一台。ボーナスは全てBIGでRTに突入すれば100or200ゲーム。なんとなくベタピンでも遊べそうと思ったのですがあっさりノーヒット−20kとなり冷汗をかきました。

まずいですぞ…

 次号機初期の名機であるスパイダーマン2が何故か1台だけあったので座りました。現役当時は横浜駅周辺のホールは鉄火場だったのを思い出しました。イベント日は島全体でドル箱を積み、みんな壁を登っていたあの頃の記憶が蘇ります。しかしこれもまたノーヒット−20k。一縷の望みをかけた期待度50%の中段チェリー(1/1638)も種無しで私は脂汗をかきはじめます。今冷静になって機械割調べたら設定1は95.7%でした…悪手でしたね。

非常にまずい

そして最後にタイムレスキュー777へ。もうAタイプしか信じられません。約400枚取れるBIGを連打してなんとか負債を圧縮するという愚策に走る。念願のBIGBONUSを獲得するも…激闘の結末は…

−60k

 はい。完敗です…。参りました。念のため併設のゲームセンターであるアミューズメントヒカリに珍台が無いかチェックしましたが、ヒカリ会館が凄すぎて特筆すべき台は見当たりませんでした。しかし…麻雀格闘倶楽部のコーナーでタバコをふかしながら先程ハンマータイムでお世話になったおじいちゃん店員が煙草をふかしながは遊戯されていたのが印象的でした。

…サボり?

 帰り道に宇都宮名物の餃子を食べる気力もなく私は帰路につくのでした。

 …え?栃木の魅力?

嘘です。栃木県大好きよ。
最後までお読み頂き有難うございました


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