雪の降らない街
冬が来るたび、雪が降らないかな、と思う。今日は雨が降っていたが、これが雪だったらなと思う。僕の住む宮崎県では山に行けば雪が見れるものの、それ以外では滅多に雪は降らない。これまでの人生で数回だけ降っている雪を見た事があるのだが、降り続けることはなかった。それでも雪を見るとワクワクする。
小学生の頃、授業中に雪が降ったことがあった。生徒の誰かが突然「あ!雪降ってる!」と叫び、その声に応えるようにみんな窓に駆け寄った。すると先生が「外に出てみようか!」と言って生徒全員を外に連れ出してくれた。授業中に外に出て、雪を見る、という普段と違う行動にワクワクしたのを覚えている。雪は20分ほど降り続けたと思う。その20分で、僕は雪が好きになった。
いつか、雪が降り積もっている場所で、大きな雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりしてみたい。かまくらも作ってみたいし、雪の上に寝っ転がってみたい。しかしこの夢はまだ叶えられそうにない。仕方がないので、夢の中だけでも雪を見ようと思う。今日は枕の日、枕が夢の世界に連れていってくれるはず。素敵な夢が見られますように。