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友達の話
今日は、高校時代から仲のいい友達と、ご飯を食べに行った。2人でご飯に行く時は大抵ジョイフル(九州を中心にしているファミレスチェーン店)と決まっている。今回も例外なく、ジョイフルに行くことになった。この友達、僕がインフルに罹った原因の人なのだが、出会ってすぐに謝られた。確かにしんどい思いはしたが、僕がインフルに罹るかどうかなんて会った時には分からない。彼には何の恨みもないため、謝らなくていいよ、と話した。僕は彼のそういう真面目な部分を本当に尊敬している。
ご飯を食べながら、彼の話を聞いた。ある中学校の野球部の指導員(だったと思う)をすることになったらしい。凄い、と伝えたが、本人は不安でいっぱいと話してくれた。彼はずっと野球をやっていて、今は病院でリハビリの仕事をしながら草野球をしている。そんな彼でも不安になるのか、と少し驚いた。なぜ自分に声が掛かったのだろう、と疑問に思っている姿を見て、やはりこの人は尊敬に値する人だと思った。野球の知識も筋肉についての知識もあり、誰よりも野球が好きな彼が自分を謙遜している。その誠実さを周りの人が知っているからこそ、今回選ばれたのだ。だから僕は、絶対に大丈夫、うまくいくよ、と伝えた。
彼の夢は、リハビリの仕事をすること、野球の教えること、だったらしく、今回の事で夢が叶ったと喜んでいた。僕にはこれといった夢がないためその言葉がとてもキラキラしていた。本当に尊敬するよ、と話したら、俺は君のことを凄いと思っているよ、と返ってきた。予想外の答えに戸惑い、内心とても嬉んだ。自分に対する評価が低すぎる僕にとって、その言葉は有り難かった。尊敬している人の凄い人でいられるのは幸せな事だ。
頑張ろう、と帰り際にお互いに言い合った。これまでも色々あって、これからもきっと色々ある僕の人生。だけど、彼に尊敬してもらえるように、自分をもっと愛せるように、試行錯誤しながら頑張っていきたい。彼に負けないように。