スパイダーマン:スパイダーバース観た話
スパイダーマンが高層ビルから空を切って落下する動きが好きで
加速度を感じられる、この作品は特に。
映像、音楽、速度、何もかも。これがスパイダーマンの新境地。
じゃあ、最初から説明するね!
※息を吸うようにネタバレします、ご注意を。
『スパイダーマン: スパイダーバース』は、2018年に公開されたアメリカ合衆国のCGアニメ映画作品。マーベル・コミックの漫画を原作とする『スパイダーマン』の映画としては初となるアニメ作品であり、フィル・ロードとクリス・ミラーが製作として携わっている。第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作。
✰︎産まれたてのスパイダーマン
そこまでではないが、とりあえずは、スパイディー作品を観てきた自負はある。最近はピーター・パーカーが高校生の時点から始まるだとかメイおばさんが綺麗なお姉さんだとか、スパイダーマンも闇落ちするだとか、色々なパターンがあることは分かっていたつもりだった。
ピーター・パーカーちがうんかい!
この映画、そんなことある?と何度も思った。
実は、この世界、ピーター・パーカーはちゃんと実在している。そして既にスパイダーマンとして活躍している。
ちょっと幸薄そうなこの少年、マイルス・モラレスは、例の如く、ひょんな事から蜘蛛に噛まれる。そう、彼もスパイダーマンになる。しかも、彼の幸薄体質が発揮されて、弱弱のスパイダーマン。こんな産まれたてのスパイダーマンはじめてみた。
さらにびっくり、スパイダーマンが普通に死ぬ。あのピーター・パーカーが死ぬ。今までこんなことあっただろうか。弱弱で産まれたてのスパイダーマンに全てを託し、ヒーローはこの世を去る。
この先どうすればいいのか、マイルスが悩んでいる所に、死んだはずのピーター・パーカーが現れる。
いやなんか肥ってるし、歳食ってるし、なんか幸薄そう。
マイルスのいる世界で、ウィルソン・フィスク(キングピン)が異次元を開く実験をしていたこと(これによってこの世界のピーター・パーカーが殺害されてしまう)によって、異次元の世界のピーター・パーカー(ピーターB)が現れた、という。
しかも立て続けに、同級生の(密かに想いを寄せる)グウェン・ステイシーがスパイダーグウェンで、別次元から来たことが判明する。怒涛の勢い。白いスパイダーマンめちゃめちゃかっこいい。
彼らが元の次元に戻れるように、マイルスの世界が元に戻るように、キングピンを倒すことに協力する3人。(あと3人別次元からスパイダーマンが来るが割愛)(あれよあれよと展開が早い)
あらすじを簡単に羅列したが、とにかく、この映画は、従来のスパイディ映画とは次元が違っていて、全く型にハマっていない。スパイダーマンという開拓され尽くしたであろうジャンルにまだ、パンドラの箱が隠されていた。孤独に戦うスパイダーマンが、同等な力を持つ仲間を知り、仲間と共に戦うという、全く新しい切り口だと思う。
産まれたてのスパイダーマンに、“正義の味方”が必ず通る、“one for all, all for one” を身を持って教える(意図はなくとも…)スパイダーマンの図はかなり革新的で、いつの間にか、マイルスに同調している自分がいた。覚醒したマイルススパイダーマンがビルの上から一回転して落下していくシーンは、映像の凄さも相まって、風を感じた。産まれたてのスパイダーマンはもういない。
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✰︎まとめ
この作品は、全編アニメで、とにかく映像と音楽がすごい。IMAXで観たらどうだったんだろうと思う、続編はIMAXで観たい。絶対に。
映像のどこを切り取っても最高にオシャレで、最高にクール。アメコミの印象がガラッと変わってしまう。
この作品は、ちゃんとした映画環境で観るべきだと感じた。映像の圧がすごかった。
★★★★☆
よき。
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