横浜市通訳ボランティア派遣事業での取組
~コミュニティ通訳を遠隔で~
コロナ禍でも安心して私たちの事業を利用いただくために
公益財団法人横浜市国際交流協会(YOKE)は、市内の国際交流ラウンジと共同で市・区役所窓口や保育所、市立学校等で通訳が必要なとき、通訳ボランティアを派遣する事業を行っています。
20年以上の歴史のある当事業では、通常は通訳が現地に赴き対面で通訳に対応していますが、(2020年8月)現在新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対面での対応が難しい状況が続いています。コロナ禍であっても、行政の窓口や学校などでは外国人の手続きや相談で通訳を必要とする機会が絶えず発生しており、このような状況の中でもできるだけ通訳派遣のニーズに応えられるよう事業担当者が検討を重ねてきました。
現在は、新型コロナウイルス感染を避けるために対面での通訳対応に代えて、電話やタブレットを介した通訳対応を導入しています。事前に予約いただき、指定の日時に通訳ボランティアがYOKE事務所やラウンジで電話またはタブレットを使用して通訳に対応しています。
遠隔での通訳は対面と違い、顔の見えるボランティアがすぐ隣でサポートできないことから、充分に思いが伝えられないことを懸念する声が多く聞かれます。その不安を取り除けるよう、研修会の実施や環境整備等を図りながら、遠隔通訳においても十分に言葉の支援ができるよう、取り組んでいきたいと思っています。
新型コロナウイルス感染症という前例がない状況の中で、通訳を必要としている方に安全に通訳ボランティア派遣事業を利用してもらえること、通訳ボランティアが安心して通訳に対応できることを第一に考えながら対応していきたいと考えています。
私たちの取組に御理解と御協力をくださいますようお願いいたします。
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電話やタブレットを介して通訳をしています。
何 英敏 さん 中国語通訳ボランティア
普段は区役所窓口での手続きや療育センターなどで通訳ボランティアとして活動しています。
「資料を一緒に見ることができないなどの不便さはありますが、電話やタブレットを使った通訳は便利だと思います。相談者、回答者、通訳者がそれぞれの場所で話すことができるのは新型コロナウイルス感染症が心配な中では安心ですね」
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利用者と通訳ボランティアの声
オンラインによる通訳でした。保護者とお子さんの学校や家庭の様子、連絡事項を的確に伝えあえる環境があることはソフト・ハード両面の支えになりより安心して生活できる一助になると思います。(行政担当者)
zoomによる通訳は初めてでしたが、スムーズに始めることができました。顔が見える分、電話通訳より話しやすく感じました。(通訳ボランティアAさん)
遠隔通訳は3回目でしたが、行政の方、外国人の方が各々電話機を持っていただき話をしたため、お二人の音声がとても聞き取りやすく、スムーズに通訳ができました。(通訳ボランティアBさん)
事業について
横浜市通訳ボランティア派遣事業
派遣の種類 行政通訳、学校通訳(対応できる内容はホームページをご覧ください)
派遣できる曜日 (原則)平日8:45~17:15の中で2時間以内
費用 依頼者の負担はありません
申込み 希望日の1週間前までにYOKEまたはホームページ内で案内している国際交流ラウンジへ
事業に関するお問合せ 電話 045-222-1173