最低な心象 35
わざと傷つけた
永遠に会わなくなっても
おかしくない
僕に何ひとつ正しさが無くなった
そいつを受け入れられなくなったんだ
キャッチボールを辞めて
投げてくるボールにボコボコ当たって
コブと血塗れの心と身体に
なってしまえばいいんじゃねえかな
そうすれば眩ませてくる光を
どうして眩ませてくると僕が思うのか
ようやくわかるのかもしれない
僕そのものがそのまま言う言葉の方が
よっぽど真実だよな
操り人形が口を開くみたいな
こんな口なら塞がれてる方がマシ
何か言えば甘ったれと
飛べない声ばかりが現実に
流れていくという胸の奥は
自分で握り潰した方がいい
記憶が全て消えるぐらいに
傷つけたのは僕で
行方を眩ませたのも僕で
よし、精一杯悪い声で語ろう
一挙手一投足、全てが痺れるけど
どれも正しくないなら
もう怖いもの無いだろ