「わたしの領解」/藤澤めぐみ さん
わたしのこえを
きいておくれと
願うその声 心の奥を
ゆさぶる音色がとどいたら
その呼び声にみちびかれ
そっととなえる 南無阿弥陀仏
阿弥陀と私が響きあい
ワシがワシがの「が」に気付く
けれども
気づいたその瞬間(とき)に
しりから「われが」の「が」があふれ
いつまでたっても仏にゃなれぬ
なれぬ私を抱きかかえ
つれてゆくぞの弥陀のよび声
阿弥陀さまから何十劫
数えきれない時超えて
お釈迦さまのおでましと
二千年の時超えて
七高僧の論釈を経て
親鸞さまへと届く呼び声
生まれてくださり850
浄土の真宗ひらかれて
800年のこの年に
私にとどく弥陀の呼び声
おそだてたまわる弥陀の呼び声
もろもろの雑修自力を捨てられぬ
私に届く弥陀の呼び声
2023年(令和5年)4月23日 釈慈恩
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?