偏差値35文系卒でITエンジニアになった男が、世界的な最難関IT資格全種を世界で初めて全取得するまでー地獄のコールセンター編その③
MCPとは?
初めて聞く単語に戸惑うコールセンター内...
これが僕の運命を大きく変えるものだとはその時は全く分からなかった...
SV「ひとまず今日は皆さんにご挨拶頂いたので解散とします。お疲れ様でした!」
先輩F「MCPってなんだろね?」
岡山「初めて聞きましたね...」
先輩F「まぁ岡山さんならサクっと終わるんじゃない?」
岡山「どうなんですかね?皆目見当も付かないですね」
確かになんだかさっぱり分からないしPC試験で聞いたことがない
ちょっと帰りに本屋でどんなものか読んでみるかな
という訳で書店へ
PCのトラブルシューティング系の本はよく買ったりしてたけど
資格系は見たことなかったのでどんなのだろう?
MCPで探すとめちゃくちゃたくさんある!!
Server???
Active Directory???
なんのことだかさっぱり分からないし業務関係なさそうな...
あ!これかな?
少し開いてみると...
ふんふん、なるほど、ほうほう....そうか...
何が何だかサッパリ分からない!!!!
..........
み、み、見なかったことにしよう...
き、き、きっと何かの間違いに違いないさ...
この時はもう現実逃避するしかなかった
そして翌日...
朝礼でリーダーIさんがこう言った
リーダーI「今日は申し訳ないんですが皆さんのスキル確認も含めまして業後に少しお時間を頂戴してMCP模擬試験を受けて頂きますね。」
ファッ菌!!!!
まさかそんな...
あの訳わからないやつの模擬試験??だと???
そして業後...
それはもう惨憺たる結果だった
何一つ分からないで終わったのだった...
リーダーI「いきなりでしたので非常に難しかったと思います。今回はどんなものかという感触だけでも掴んで頂ければということでした。実際の試験対策としては通称赤本と言われるこの本を読んで勉強をしてください。」
赤本!!あれだ!!本屋で見たやつだ!!!!
岡山「すみません、あれ本屋で読んだのですが意味不明過ぎました...」
リーダーI「しばらくは苦戦すると思いますけど読み込んでいくと理解できるようになってきますよ。不明点は都度僕に聞いてくださいね。」
しかしこのMCPというのは取ったらどんな良い事があるんだろうか??
という訳で色々と検索してみると...
・7個取るとMCSEになれる
・サーバなど高度なITの仕事が出来るようになる
・待遇もよくなる
ふむふむ、転職や条件で有利になる訳だ
これは頑張ってみてもいいかも?
と思い帰宅途中に本屋で赤本を購入してからというもの
通勤時も
昼休みも
帰宅しても
休日も
ずっと赤本とWindows 2000 Proと睨めっこする日々が続いた
リーダーI「どう?岡山さん大分進んでるよね」
岡山「ええ、なんとか赤本の内容が理解出来るようになったのでそろそろ受験してみようかなと」
リーダーI「おお!第一号だね!朗報待ってますよ!」
とは言ったものの全く自信はないのだが受験しないと試験が全く分からないし
結局一ヶ月くらいの勉強で受験に踏み切った!
という訳で試験当日
とにかくめちゃくちゃ緊張したのだけは忘れない...
そして...
無事に一発合格!!!
これは本当に嬉しかったし自信になった
職場にも報告をするとかなり歓迎された
リーダーI「やりましたねぇ!いやー素晴らしい!」
岡山「ありがとうございます!Iさんのお陰です!」
リーダーI「岡山さんなら業務関係なくなるけどサーバ系もやれるんじゃない?」
という言葉につられたのもあったし
キャリアアップになるとも思ったので
MCSEを目指す!!!!
という目標をMCP合格した時から掲げていた
ここからは以下のように怒涛で資格を受けまくった
7月~10月で全7科目を制覇したのだ
全くのド素人でもやれる!
これが大きな自信となった
もちろんその間はずっっっっっっと時間さえあればひたすら勉強だった
寝食を忘れ...なんてあるがこのことかくらい勉強していた
自宅のPCも検証機材と化していたしドメイン何個も作っては消した
そんな日々が終わり...
リーダーI「え!!たった3ヵ月でMCSE!!!!...岡山さん、君はもっとインフラ寄りの仕事した方がいいんじゃない?」
正直コールセンターの仕事には飽きが来ていたのも事実
少しサーバ管理っぽいこともやらせて貰ったりしたものの
物足りなさもあり色々と考えてもいた
音楽活動も抑えめだし将来を踏み出す時かもしれない...
そして当時社会のルールなど何も知らなかった僕は
そのままスタスタとKさんから変わっていた新しい営業担当に向かって言う
岡山「すみません、もう辞めようと思うんですが何が必要ですか?」
そう僕は
転職活動においてもド素人だった
営業担当「え?え?や、辞める??の?...え、えっと」
ひどく狼狽していたのを今でも覚えていて大変申し訳なかったです...
まぁ色々とあったけど次の転職先も決めずに辞める事だけを決めてしまった
引き止めなどもあったりSVさんと話したり色々とよくしてもらった
それでも
インフラエンジニアになる!!!!
という思いは変わることは無かった
先輩Fさんや先輩Nさんやお世話になった人達と送別会をしたり
次の転職先も決めて一安心で去るまでは新人教育がメインとなっていた
そして最後の日...
諸々の手続きで本社の方へ
そこには当初の担当営業Kさんがいた
担当営業K「岡山さんの話は聞いてたよ。思った通りになっちゃったね笑」
岡山「なんだかすみません、、」
担当営業K「いやいいんだよ、この仕事はそんなに続かないしね。それに25歳になるんでしょ?それなら尚更だよ。」
岡山「そういうもんですかね?」
担当営業K「そうそう、ちょっとホワイトボードに書くけどこれを岡山さん覚えておくといいよ。」
と言ってKさんが以下の内容の事をホワイトボードに書いた
担当営業K「もちろん理想ではあるけどね。意識してみるだけでも違うと思うよ。」
岡山「なるほど、心掛けてみます!」
そして退職関連の書類を全て提出し終わり退出するためにエレベータホールへ
担当営業K「ではこれで最後になりますが、岡山さん、これから頑張ってぜひ稼げる人になってください!」
とKさんは僕を見送りながら深々とお辞儀をしてくれたままだった
岡山「頑張ります!お世話になりました!」
と僕も大きくお辞儀をしてそのままエレベータの扉が閉まるまで頭を深く下げたのを今でも鮮明に覚えている
こうして僕はインフラエンジニアへの扉を開けたのだった
To be continued...
回顧文:
初めての資格受験に転職と色々と思い出深いです。この出会いが無かったらこの業界にはいなかっただろうなという大きな出会いもありましたね。やはり成長とは人との出会いだなとキャリアの初めを振り返っても思う次第です。