CCIE Routing and Switching 受験記 5回目
2005年6月21日 ※当時のメモを元に2015年5月に作成しています。
前回からのこの1ヶ月間はもう他に何もする事は無い!というくらいにCommand Referenceとずっと格闘してました。
そうすると意外と今まで見えなかった部分が見えてきた!何てこった勘違いしていた箇所が発見された!まだまだ修行が足りなかったのか。。。
やっぱり基本に立返るのは大事だなぁ。
独学でやってるとこういう見えない部分はやっぱり不利だよなぁ。
ともあれ何だかんだで5回目!
“嫌だっ!嫌だっ!試験なんか行きたくない~!!”
と駄々をこねながらも血戦の舞台、新宿三井ビルへ!
インターホンを鳴らしてプロクタに入れてもらう。
ちょっと早く8:20に到着したのに既に2名がいて席に着くと行き成りブリーーフィングが開始!あれ?一番最後だったのか。そして試験会場へ入室、割り当てられた席番号へ付く。
ラックを眺めながら
“もうあなたには我慢の限界です、後生ですから別れてください。”
と熟年離婚的な嫌な念を込めて挑む!
9時くらいに試験開始!
“今度こそ二度と浮かばないように沈めてやる!”
という思いと
“俺みたいな凡人には決して乗り越える事が出来ないんじゃないか?”
という複雑な思い、そう文字通りのMixed Emotionを胸に問題文を読み始める。
そして面食らう。
え~!OSPFが意味不明な構成になってやがる!しかしその分ISISがなりを潜めているか。まぁ一長一短という事で良しとしよう。
そして恒例の自分構成図をL2から図に書いていく
VLAN構成
Freme-Relay構成
ATM構成
ISDN構成
続いてL3の
RIP
OSPF
ISIS
EIGRP
BGP
の論理構成図を書いて行く。
大体30分ほど使い設定を開始!
L2で迷う所は何もなくすんなりと通り抜ける。
IGPも大分楽ちんに設定が出来て確認を繰り返す。
OSPFが大分奇妙な作りになっていて、こんな設計して炎上したらまさにFired(クビ)になること間違いなしになってるので
多少戸惑いながら進めるけど動作確認まで完璧な出来!
Redistributionでも特にハマる事なく先に進む。
BGPは前回ハマってしまったので追込みを掛けてきた甲斐がありすんなりと動作確認終了!
Multicastも今まで引っかかっていた部分を明確にする事が出来て、あっさりと終了!したところで
“あと5分でお昼休憩です。Configの保存をして下さい。”
という事でランチタイムへ。
今回は大分手応えを感じているので大分余裕を持って昼休憩を過ごす。
例の弁当も
“お前なんかもう2度と食べてやるもんか!”
とムキになって食べ尽くす。
相変わらずのお通夜ぶりなので午後に向けた戦略を考えて過ごし、特にお喋りなどもなくしんみりと終了する。
午後の部再開。
QoS、Security、IOS Featureと今まで後半戦でいつも点数を落としているので
“ここからが俺にとって本当のCCIE試験だ!”
と頭を切替えて立ち向かう。もうありとあらゆる確認方法で確認する。
PBRとDebugをやたら多用して自分の考えと題意に差異がないかを徹底的に確認する!プロクタにも嫌がられようが何だろうが
“こっちはもう後がないんだよ!崖っぷちなんだよ!これにしくじったら夜逃げするしかないんだよ!”
という鬼気迫る勢いで質問をしまくる。そんなこんなで何だかんだで14時前には全部終了!ルータも3回ほど再起動する。
問題も頭から順に再度確認していく。恐らく3回は通して確認できたんじゃなかろうか?これ以上やれる事は無い!というくらいの出来だと確信をして終了!
そしてタイムアップ!
最後の3分間でwrをしまくる。
各機器で無意味なのは分かっているけど何かあったら怖いので5回ほどする。
“俺は臆病者だからこそ、今まで生き延びてこられた。”
ハードボイルドの代名詞ゴルゴ13の教えを忠実に守る!(繰り返しますが技術的には1回のwrで十分です。)
今回は手応えバッチリ!まさに
“ズキューーン、ズキューン、ズキュ…ン”
という手応え!(何のこっちゃですが、手応えは本当に良かったです。)
帰り際に色々考えて無理やり間違えたシナリオパターンを考えてみても20点も落とす事は無いハズ!でもなぁ。。。いや、無い!しかしなぁ。。。だから無いって!!というグダグダした考えが駆け巡ってしまう。
いかん!ゴルゴくらいのハードボイルドさで構えなくては!
そう、“……”としてるだけで女性が向こうから寄って来て、更には!(以下自重します。)
そして夜中の12時と前回と同じ時間に合否メールが来た!前と同じかよ!え、縁起わっるっ!まさか落ちてるのか?
あんなに手応えが良くてこれで落ちたら、もう故郷に帰るしかない!(東京から普通に1時間20分くらいのとこです。)
という覚悟でWeb上で確認する。
クリックする度にアドレナリンが分泌されまくってるのがわかる。
熱い、熱いぜぇ。(夏ですし。)
そ
し
て
“Pass CCIE#14795″
“やったーーーーー!”
と恥ずかしいくらいベッタベタな雄叫びを夜中に上げてしまった。
勝利したんだ!やっと“CCIE奴隷解放宣言”が実行されたんだ!
嬉しくて嬉しくて夜中なのに方々にメールを投げまくってしまう。
以前の職場の人
今の職場の人
家族はたまた全然関係無い友達まで!
もうランナーズハイ状態になっていてちっとも眠れやしない!!まさかこんなに嬉しいとは思わなかった!今まで生きてきた中で最高の解放感だ!
CCIE奴隷だったこの1年2ヶ月は本当に辛かった。。。
深夜3時に帰宅しようがルータの電源を入れてコマンドを覚える
分からない事があれば調べて印刷して通勤電車で読む
そして帰って体で覚えるまで検証する。
機材・教材・試験代で100万以上のお布施
盆も正月もGWも少なくとも半分は勉強に費やす
不合格になるたびに今までの努力の全てを否定された気分になる等
普通の生活が許されない日々だった。
それがやっと終わった。。。たかが資格だけどCCIEに合格できた事が本当に嬉しかった。
応援してくれたり迷惑をかけてしまった周りの人達に本当に感謝しつつ、これがまだまだ地獄の1丁目でしかないとはこの時知る由もなく眠りに落ちましたとさ。
第1部完