ハチロクのラストランから1ヶ月が過ぎて…過去の追憶から
「SL人吉」(58654号機、通称「ハチロク」)のラストランから1ヶ月が過ぎた。あっという間なのか、いや、1ヶ月ってこんなにも長かったっけな…などと頭がどうもアレな状態。
今回は、過去に撮影してきた写真でハチロクの思い出を語りたいと思います。(画像の多くは自分のブログで過去に載せてきたのを使っています)
「SLあそBOY」として豊肥本線を駆け抜けていた日々
矢岳駅近くのSL資料館にて静態保存されていたハチロクが、JR九州の目玉として1988年に復活を果たし、「SLあそBOY」として豊肥本線で再び運行されることになる。
2004年9月。青春18きっぷを使って乗車しました。DE10が後ろから牽引はしていたけど、まだ2度目の引退なんて発表されていなかったので、いつもの光景。車掌さん等のカウボーイ姿の装いも懐かしいですね。
ちなみに、この前日には山口線のSLやまぐち号(C571号機)にも乗車していて、2日連続SL三昧。乗り心地の違いも体感しました。
ちなみに豊肥本線の難所である、立野のスイッチバック区間は、SLあそBOYの絶好の撮影スポットとして定着していった。
2005年夏の2度目の引退を直前に控えて、後悔しないためにも自分も足を運んだ。この日は煙が残念だったけど。
立野と言えば、熊本地震で被災したニコニコ饅頭も復活を果たしたのでまた行きたいですね。
分解修理中のハチロクを見る
引退後、ハチロクは小倉工場(現・小倉総合車両センター)に送られた。このまま静態保存で余生を迎えるのではないかと思われていたけど、図面が見つかったりもあって、再び復活の兆しも見えてきた。
2008年の小倉工場まつりでは、分解修理中のハチロクを見ることができた。
SLはバラすことが出来ることは知っていたとはいえ、この過程を一般に公開させるのは珍しかったとおもう。
試運転をキャッチ
翌2009年1月。同年3月に引退の九州最後のブルトレの「はやぶさ」・「富士」を撮影しに行った際に、ハチロクの試運転を目の当たりにした。
EF81電気機関車牽引で、鹿児島本線にて試運転をおこなった。まだ「SL人吉」のヘッドマークがついていない素のハチロクの姿を見て感動した。
運行を直前に控えてお披露目へ
「SL人吉」の運行を控えて、九州鉄道記念館と博多駅で車両展示が行われた。
ピカピカに磨かれたハチロクが誇らしげに見えた。
ハチロク、日田彦山線を行く
2017年度のSL人吉の運行を控えて、日田彦山線経由で熊本まで送り込み回送が行われた。これがまさか最初で最後となろうとは…。
運転停車駅の田川後藤寺駅は大賑わいでした。
いま振り返ると、現在BRTが走るめがね橋(筑前岩屋〜大行司間)を行く姿を撮影したかったなぁ…。
公式試運転
2018年度のSL人吉の運行を控えて、公式試運転の出発直前を熊本駅で見かけた。(夕方の復路の到着も熊本駅で撮影)
1週間前だったし何かしら動きがあるものと思っていたけど、まさか遭遇するとは思わなかった。情報が少ないのか、お見送りは少なかったですけど。
災害を経て無限列車として
2020年の豪雨災害で肥薩線にも甚大な被害が出た。以降、SL人吉の運行も当然なくなった。
JR九州は鬼滅の刃とのコラボを実施し、ハチロクを「無限列車」として鹿児島本線にて運行させた。
コロナ禍だったとはいえ、熊本〜博多で運行されるとあって、鉄道ファンをはじめファミリー層など幅広い年代に魅了しつづけた。
「SL人吉」として再び鹿児島本線で
2021年から、前年好評だった無限列車よりも区間が短縮(熊本〜鳥栖)になったものの、土日祝を中心に夏休み期間などに「SL人吉」として再び鹿児島本線で走ることになった。人吉に行かないのに人吉とは…。
まさかこれがラストランまで好評で続くとは思わなかった。
その間にハチロクが100歳、101歳を迎えたり、1日だけ豊肥本線で里帰り運行もあった。
ラストランが発表されてからは何度か鳥栖駅で撮影してきましたが、もっと撮っておけば…なんて後悔はしていないです。