初めてのセルフ・センサークリーニング(ライカM8.2編)
先日ライカM8.2でポートレート撮影した写真を見て、写真に汚れがいくつも付いているのに気づき、Capture Oneで何枚も修正する手間がかかってしまった。レンズ交換時には必ずブロワーでセンサーを吹いてはいたものの、それだけじゃとれないのだ。
そこで買ったのが上記クリーニングキット。デジタルのM型ライカはセンサーのカバーガラスが薄いので、自分でセンサークリーニングはやらない方がいい、という意見が多いのだが、ライカ銀座店に予約して持っていくのも面倒なので試してみることにした(コロナ前は無料で予約なしでやってくれたのだが)。
上の写真がf16、下の写真がf11で撮ったもの。以前撮影したポートレートでは、左上に目立つ汚れがあったのだが、今回は右下と左下に目立つ点がいくつかある。
クリーナーとスワブと呼ばれる硬い刷毛(毛はないが)が入っている。手順はパッケージ裏面にある通りで簡単である。ただし、ライカM8はAPS-HというAPS-Cよりやや大きなセンサーなので、スワブのサイズはセンサー面にやや足りない。
よく見ると青空写真の方には細かい点の汚れが残っているのだが、クリーニング前の写真のような目立つ汚れは除去できている。f2.8で撮影した室内の白い壁では汚れがほぼ見えない。
ここでやめておけば良かったものの、もう一度やったら細かい汚れがとれるのではないかと、さっき使ったスワブをそのまま使って再度クリーニングしたのが下記の結果だ。
結果は変わらないどころか、わずかに汚れが増えたような気がする。やはりスワブは新しいものに変えた方がいいのと、無理に完璧に汚れが落とそうとするのは危険な気がするということ。今日のところはここまで。
僕の持っているニコンZ5やライカQ2では、撮影した写真からセンサー汚れを見たことがない。Z5はセンサーが剥き出しになっているのに、なぜなんだろう。あまりレンズ交換しないからか。Q2はレンズ一体型なので分かるけれど。ただ、レンズ一体型のカメラでもセンサー汚れは起きないわけではないみたい。こればっかりは自分で掃除しようがないが。
以上、M8.2で初めての、セルフ・センサークリーニング経験を記してみた。現状の結論としては、ブロワーでとれない汚れるはとれるものの、あまり期待しすぎない方がいいという感じ。よほど汚れが気になる時だけ、またやってみてもいいかもしれない。やはりこの作業は怖い。