「霧筑波」の浦里酒造店さん訪問記
2020年12月
いままで、茨城県で美味しいお酒は何?という問いに「霧筑波」だと答える茨城県民に何人も会いました。
東京で売られていないお酒でそんなに美味しいのがあるのか🤔美味しいお酒ならば東京に出回るはずでは…。(なんて浅はかな思い込み😅)
そんな疑問を解消できる機会に恵まれ、蔵にお邪魔してきました。
蔵はつくば駅からさらに車で30分近く。
早起きしてTX(つくばエクスプレス)でつくば駅に向かうと、なんと蔵元自ら駅までお迎えに😳
五代目蔵元 浦里浩司さん。
強面の風貌からは想像できない、とーってもチャーミングな男性😄
白黒ハッキリ、時に口は悪いけど、優しさが滲み出ていてとにかく信用できる人、という印象です。
お話ししていても笑いっぱなしで時間を忘れてしまいます。
合資会社 浦里酒造店さん。
創業は1877年。143年の歴史があります。
普通の酒蔵はかつて日本酒がたくさん売れた時代から、一気に日本酒ばなれで厳しい時代を迎えることになる中、このつくばでは今から50年前に「研究学園都市」の計画が浮上。
40年前頃から国の機関が徐々につくばに集結していき、人口も、ひいては日本酒を贈答日として使う機会や、要人の来る懇親会・祝賀会など日本酒を求められる機会が増えるという好機に恵まれたわけです。
そこで地元つくばを代表する銘柄を、と「霧筑波」ブランドを立ち上げました。
酵母は茨城県水戸から生まれた小川酵母にこだわり、
流行りの香りが高くなる酵母は使わない。
きちんとした技術・知識・設備投資に裏打ちされ、お酒の品質はお墨付き。
地元での評判も上がっていき、天皇皇后両陛下が行幸された行事の懇親会には、浦里酒造さんの「知可良」が選ばれ、普段はお口を付けても決して飲むことのない皇后様が飲み干されたというから驚き。
それくらいにお酒が美味しかったってこと。
だからこそ地元の人々に選ばれて、東京や海外に広げなくてもじゅうぶんに売れるのです👏スバラシイ
現在は息子さんの知可良さんが修行、勉強を積み蔵にお戻りになり、製造責任者として頑張っています。
しっかりとした知識と経験値を積んできた彼が造った「浦里」の美味しいこと美味しいこと…
まだまだお父様としては言いたい事もあるようですが笑
蔵に来て、話を聞かなければわからない、土地の特色や歴史を含めた酒蔵の立ち位置。
いやー、今回も大変勉強になりました✨
浦里酒造店さんから徒歩1〜2分にある大衆食堂のモツ煮定食がめちゃくちゃ美味しかった😍
社長とまたお話ししに、そしてまたモツ煮食べに行きたい!
そんな素敵な酒蔵さんでした。