台北日本酒事情視察旅①
今回、仕事で台北の日本酒事情を視察しに行くことになった。
以前 日本酒専門酒販店で働いていた頃から、世界の中でも特に台湾と香港からのお客様は 日本酒に対する理解が深くとても日本酒が好きだという人が多い印象。
そんな台北へはコロナ前に行ったきり。
4年ぶりだからワクワクすぎる。
台北が大好きで 今回5回目の訪問となる。
仕事が休めないけどあまりに台北に行きたすぎて、なんと日帰りして台北にごはんを食べにだけ行ったこともあるくらい、好きなのだ。
旅行記もかねて
台北の日本酒事情を詳しくレポートしてみたい。
半分日本酒、半分食レポと旅行記。
旅のご参考にもしてくださいませ。
フライト
台北までは東京(羽田・成田)からJAL、ANA、エアチャイナ、エバー航空、キャセイパシフィック、スターラックス、Peach、ジェットスター、タイガーエア、スクート、など選択肢がたくさんあるので
時間や発着空港やコストで選ぼう。
今回は直前の予約で軒並みチケットが高く、選択肢が限られた中でも
①昼に着きたい
②4時間ならドリンクや食事サービス無くても良い
③値段によっては成田も可
④荷物少ないからlccのバジェットクラスもあり。
ということで今回は成田8:30発のジェットスターにした。
LCCなので安いが座席指定含め何もついていない。
座席を指定するにも、荷物が7キロを超えても、機内食をつけるにも、追加料金がかかる。
またLCCは座席ピッチがとても狭い。
トイレに行くことを考えたりすると座席前の空間はなるべく広い所が良いので12列目の非常口座席(エクストラ・レッグルームシート)を追加料金で選んだ。
また 私は極めて荷物が少ないので行きは7キロに荷物が収まるが、帰りはお土産で7キロをオーバーするし機内持ち込みなら14キロにふやし現地でお酒を買う予定なら預け入れ荷物をあらかじめ予約し料金を払っておくことも大切だ。当日カウンターで払うのはかなり高くなるので要注意。
東京駅5:50発の空港バスに乗れれば、成田の保安検査場が多少混んでいても8:30のフライトには間に合う。
非常口座席は追加料金が2,000円近くかかるので「安くしたいからLCC選んだのに」と思われそうだけど、優先搭乗はあるし、すいている率高いし、なかなか快適なのである。もちろん非常時はきちんとお手伝いをしなければならないのが条件となる。
台北到着
着陸11:50。
イミグレーションを通過し両替を済ませると12:30を回っていた。
台湾で日本からの輸入や食品卸などをやっている会社の方がアテンドしてくださることになっていて、迎えに来てくれていた車でいざ市内へ。
1月の台北は思っていたより寒い。
以前11月や2月に訪れた時はTシャツでもいけるくらいだったからナメていた。
気温14度…みんなダウン着てる〜!
早速のお昼ごはんは、台湾っぽいところで台湾っぽいものが食べたい!とリクエストして連れて行ってもらった。
1軒目
魯肉飯が美味しいと評判の食堂「金峰」
過去に台北で魯肉飯を食べたことは何度かあるが、中でも一番マイルドで美味しかった。肉は細切りタイプでサイズは大中小選べる。
中サイズにして青菜炒め、タケノコ炒め、味玉、スープつけたらお腹いっぱい!
味玉も見た目は真っ黒だが、味は全然濃くない。
スープは味がかなり薄め。あっさり。
これがスタンダードな味付けらしい。
さて肝心の…
酒屋巡り
1軒目友士酒乃庭
まず1軒目は双連にある「友士 酒乃庭」
本社は電子部品や半導体などを扱うかなり大きな会社。その中の食品部の一部として日本酒や焼酎、酒器などを輸入し販売している。
朝市で賑わう双連だが、外交官が多く住むエリアでもあるため贈答品としての日本酒の需要はあるらしい。
買いにくる台湾人のほとんどが
「甘口」「フルーティー」「シュワシュワ」「ボトルのデザインがかわいい」という選び方をするそう。
くまモンのラベルは良く売れる。
去年の春酒や夏酒がまだ店頭に置いてあり、回転が悪いものは20%オフの札がついていた。
[取扱銘柄]
雁木・酒一筋・甲子・酒々井の夜明け・天の戸・福寿・燦爛・望・国士無双・大雪・太閤・瑞鷹・加賀の井
2軒目 森商店
日本人、森さんが日本酒のカップ酒に特化したお店を台北で開きたいという思いで作ったお店。
おしゃれで可愛いデザインのカップ酒を、デザイン性溢れる店内にお洒落にディスプレイしている。
ひとつが安くても1300円〜
高いものは5,000円くらいする。
大変高級なカップ酒だが、もちろん純米吟醸もあるがおよそ普通酒や本醸造が多いのでお値ごろ感はなさそうだ。
かわいいからプレゼント用にする人が多い。
向かいには梅酒と果実酒に特化した「小梅酒屋」も展開。梅酒は特に売れるらしい。
この店での売れ筋はブランデーベースの大黒福梅酒(河内ワイン)だそうだ。
3軒目 橡木桶洋酒
ウイスキーをメインとしている酒屋のため、日本酒は少なく
店頭には贈答用に箱にセットされた日本酒が数種類、常温で積まれていた。
[取扱銘柄]
根知男山(新潟)、羽陽男山(山形)
男山という名前縛りにするのは何故だろう…。
4軒目 「ドン・キホーテ」
若者が多く都会的な街西門にあるドンキ。
日本酒の品揃えはなかなかで冷蔵ショーケースなど管理も良い。
輸入業者は尋酒趣貿易有限公司(drink fun sake)
や森宇實業有限公司。
人気のある獺祭は専用の冷蔵庫でコーナーになっていた。
[取扱銘柄]
獺祭、サンキューバターマッチ(兵庫県白雪長寿蔵)、東光、八海山、久保田、出羽桜、七賢、亀泉、奥播磨、會津龍が沢、大雪渓、萬代、琵琶のささ波、明石鯛、美少年、恋のしずく(千徳)
亀泉の本醸造が6900円
新生獺祭45が7400円、
久保田千寿が5700円
貴が7900円
台湾の高級レストランに
台湾に来ると地元の人で賑わう食堂に入りたくなるので、高級店に行くことはほぼない。
今回はアテンドしてくださった台北の会社の社長さんが台北マリオットホテル内にある「欣葉鐘菜」に連れて行ってくれた。
欣葉は老舗台湾料理店でいくつか支店もあるが、この欣葉鐘菜だけミシュラン1つ星を獲得しているそう。ワクワク😍
宿
今回の宿は
①夜に歩く可能性があるので駅から近め
②ひとりなので治安が良いエリア
③そんなに高くなく手頃な価格
④窓がある部屋
(台北は窓のない部屋がとても多いのでこだわりたい人は気をつけてね!)
⑤小綺麗
という条件で選んだ。
直近でなければまだ他にも選択肢があったかもしれないが、今回はその全てにマッチしたのは「HOTEL PURI TAIPEI STATION」(璞漣商旅台北車站館)
2泊で23,000円。まずまず。
台北メインステーションから地下街が広がっているが、「台北地下街Y13出口から2分くらい」
24時間やっている食堂やコンビニもあるし
地元らしい食堂や屋台も出るので楽しいエリアだ。
また桃園空港に出るための桃園空港MRTの駅に近く歩いて5分程度なので便利。
バスタブがなくシャワーだけだったり
暖房がないから冬はちょっと寒かったりするけど、フロントの人は感じ良いし
必要最低限揃い、清潔だからよかったんじゃないかな?
朝は早起きして散歩したいので早めに就寝。
おやすみなさい💤
②に続く。