一白水成の福禄寿酒造さん訪問記
2020年3月
秋田 酒の旅
一白水成でおなじみ福禄寿酒造さん
今回は康衛さんに蔵を案内していただきました。
(前回来た時は康衛さんご不在で、伊藤さんがご案内してくださった。その伊藤さん引退されたそう、お会いしたかったな)
さて蔵見学。
1688年、江戸時代元禄元年創業。
安土桃山時代、石川県から移り住んだ渡邉家。
初代・渡邉彦兵衛が元禄元年に現在の秋田県五城目町で酒造りをはじめ その歴史は300有余年にのぼります。
全国登録有形文化財にも指定される、とっても古き良き風情ある酒蔵。
蝋燭を置く場所があったり、
蔵人に向けた貼り紙など昔のまま残っていて
タイムスリップしたみたい。
しかしながら酒質は常に進化しています。
驚いたのは、ランクの高いお酒と普通ランクのお酒があるとしたら、普通ランクのお酒の仕込みが冷蔵室で温度管理されていて、ハイクラスの方が普通の仕込み室にあるということ。
普通は逆じゃない?と思うけど🤔
デイリーに飲む酒こそ、品質を上げていこうとするこだわりの現れなんです。
お米を蒸すための大きな甑(こしき)
だいたいは金属製ですが、こちらでは木の甑。
金属製の釜で蒸すと、どうしても釜に触れる部分は水蒸気が溜まって「甑肌(こしきはだ)」という
ちょっと柔らかい部分ができてしまう。
木製だとうまく蒸気が抜けるのか、全体に同じ硬さの米が蒸せて ひいては良い麹造りにつながるというわけ。
お米作りも地元五城目の契約農家さんにお願いしていて。「酒米研究会」を作ってお互いに情報交換しています。
そして一番良いお米を作った農家さんの米で、出品酒など高級酒を造る。
みんなのモチベーションがあがる、という仕組み。
麹菌もすごくこだわって選んでいたり。
お米に対するこだわりの高さがひしひし伝わってくる。
秋田の中でも水が中硬水のこちら。
それでも優しさ溢れるお酒になるのは康衛さんや蔵人さんたちの人柄かな。
蔵の向かいにはお洒落なカフェができあがりました。
初代の名前を冠したカフェHIKOBE。
こちらで飲む、蔵限定酒は格別です💕
日本酒飲み比べはもちろん、
甘酒を使ったドリンクやコーヒーなどもありますし
蔵限定の日本酒を買うこともできますよ。
とっても素敵な福禄寿酒造さんでした😊
ありがとうございました!