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信州上田の稲倉の棚田と日本酒「信州亀齢」訪問記
上田市にある「稲倉の棚田」は、日本の棚田百選にも選ばれるとても景色の良いところですが、形がいびつで高低差のある棚田ゆえ、機械や車が入っていけず耕作放棄が増えてしまいました。
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棚田って景観の美しさだけではないんです。
大雨が降った時には棚田がダムの役割を果たし、水が一気に下流に流れないので鉄砲水や浸水の被害が防げますし、土砂崩れや地滑りの防止にもなっています。
そんな棚田を守るべく
「稲倉の棚田保全委員会」が年間オーナーを募っていたので、昨年は稲倉の棚田の年間オーナーとなり
4月の田植え
夏の草取り、
9月の稲刈りと
東京⇄上田を行き来して体験させていただいてきました。
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そして
そのお米は上田の酒蔵、岡崎酒造さんが美味しい信州亀齢にしてくれるという😊
この日はとうとうその出来上がったお酒を搾る日、ということで蔵におじゃまして自分たちで瓶に詰める作業をさせていただきました。
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岡崎酒造さんはなんと創業350年の歴史ある酒蔵。
城下町上田の中でも風情ある柳町で酒造りを続けています。
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先代の娘さんであるみどりさんが2003年から杜氏をつとめ、旦那様の謙一さんが代表、総勢蔵人4名のとてもコンパクトな酒蔵です。
売れず、特約店が一軒もない時代
いわゆる「どん底」を経験したそうです。
安い二級酒的な日本酒は廃止し、綺麗な酒質への切り替えという思い切った改革をしました。
酵母は香り系カプロン酸エチルが多くできるきょうかい18号と、酢酸イソアミル系のきょうかい10号。この2つを使っています。
このお米には18号と10号を6:4で。
こちらのお米には5:5で などなど。
そしてどれを飲んでも「信州亀齢だね」とわかるようなラインナップのシンプルさ。
いまや、出荷したら即完売になる人気蔵になりましたからね😊 素晴らしい限りです。
どんな方向性であっても、そこにしっかりした信念があれば相手には伝わるものですね。
杜氏のみどりさんによる蔵見学、
社長の謙一さんによる説明もたっぷり聞けて
本当に良い勉強になりました。
ありがとうございました。