高知県「安芸虎」醸造元 有光酒造さん訪問記
2021年4月
高知の旅
土佐くろしお鉄道で赤野駅へ。
酒蔵さんがなかったら一生来ることがないだろう駅。
日本全国、こういうローカルな駅に降り立つたびに
とても新鮮で感慨深さを感じます。
さぁ、私の好きな「安芸虎」を醸す有光酒造場さんに来ましたよ。
社長の有光さんがご案内してくれます。
会って2分で打ち解けて、あとはずーっとお話しっぱなし笑いっぱなしの2時間。
高知県ならではの日本酒造り秘話、
宇宙深海酵母誕生のおはなし、
酒造りに対する思いや杜氏さんのお話などなど。
高知県に酒蔵は18蔵ありますが、蔵同士とても仲が良く「このあいだ新しい方法試したら失敗だったよ」「それならこんな方法はどう?うちはこうしてるよ!」といった酒造りの話も 包み隠さずに話し皆んなで高知の日本酒を良くしていこう!!という姿勢なんですって。
すごく良いですね😊
麹室で蒸したお米に種麹を振るのも、最近「麹室の外で種切り(種麹をふりかける)してからすぐに引き込んだ方がいいんじゃないかって話が出てね、うちもそうし始めたところ」なんて話もしてくれました。
また
高知県の酵母ではCEL-24というまるでパイナップルジュースのような香りだちになる酵母があります。
今まで日本酒が苦手だった方や海外の方に人気が高い香り高く飲みやすい日本酒が造れる酵母。
高知県の日本酒といえば辛口!というイメージもありますし、辛口の酒にこだわって造ってきた各酒蔵さんははじめこそフルーティーで甘い日本酒に抵抗感を示しながらも
新しい高知酒の魅力を引き出そうとCEL-24を使いはじめています。有光酒造さんもそのひとつ。
きっかけは県外から蔵に戻り跡を継ぐ娘さんが「うちでも造りたい」といったことから😊
高知出身の植物学者、牧野富太郎博士が命名した「ニオイタチツボスミレ」をイメージしたラベルは、娘さんデザイン。
本当にセンスがいいしお酒イメージによく合うなぁと思います。
試飲しましたがCEL-24を飲んでも安芸虎らしいキレや酸を感じられ、中華やチーズ系のお料理なら食中にもイケますね。
とても美味しいです。
高知県ってもともと酵母の開発や酒米の開発に力を入れている県でもあるんです。
なんと清酒酵母や酒米を、宇宙ロケット「ソユーズ」に載せて宇宙に飛ばしたり
深海1200メートルまで沈めたりと
壮大な実験、開発も行っているんですよ。
開発秘話、失敗談を聞きながら 宇宙酵母日本酒を試飲させていただきました✨
社長も娘さんも奥様も杜氏さんもネコさんも。
なんだかほのぼのしたとっても素敵な人たち。
時間に限りがなければもっと居座りたいくらい笑
こうしてご縁をいただけて感謝です✨
本当に来られて良かった!
ありがとうございます😊