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実家に帰らないっていつまで?

実家に帰ろう計画第三弾があったのですが、帰らないことになりました。台風シーズンに体調崩して飛行機乗れなかったら困るし、気圧が不安定な時にわざわざ来なくていいよと母に言われて、たしかに一日ばったり倒れたりしてる日あるのに無理かもなって思い直してあらためることにした。

わたしは実家に帰って、今の実家の現状とか、これからのこととかを話したり聞いたりしてこなきゃいけないという気持ちはあるのだけれど、それは実はそんなに強くなくて、体調が悪くなったらどうしよう、が大きいし、わたしの体調が悪いことでいまやっとできていた実家のペースを崩したら困るなという気持ちもある。
弟からいろいろ話を聞いて、現状についてはかなりわかったし、そのあたりのことにまだ衝撃を受けている(わたしは弱すぎる)。

言い訳を並べているけれどわたしはとにかく実家に帰りたくないのだと思う。現実を見たくないし、それらが全部わーーーっと染みてきたときに自分がどうなってしまうか自信がないのだ。
いますぐ実家に帰らないという選択をしないと後悔するよとともだちにアドバイスをもらったのだが、わからない、わたしがいまここでめちゃくちゃ心が揺れることで、これからのイベントの準備やzineづくりやなんやかやにいい影響が及ぼされる気がしない。

じゃあいつ帰るんだ!っていうときに、もうほんとわたしは帰れないのかもしれなくて、精神の安定、というのはなかなかもたらされないものである。わたしの精神の安定はここしばらくかなりおびやかされていた。それは脳梗塞で倒れた父のことが大きかった。でもその父と向き合うにはいまは気圧やらなにやらでコンディションが悪すぎる。
だから、いつなの?って言われるとわかんなくて、わたしっていつ元気なの?という気持ちはあり、にゃ〜〜〜これは書いていいかわからないが弟が転職をしたいと言っていて、そのための費用とかがないんだよねと話していたのでわたしがバチボコ稼ぐようになったら出すね!と言ったら最初まじで大丈夫だからと言っていた弟も、そうね、と言ってくれて、バチボコ稼ぐっていつだよ、なにでだよ、お仕事くださいなんだよ、メンタルが弱くて困る!!!!ほどよい運動とたんぱく質だと同年代の人たちがみな言っているのでそれでやっていこうっていう気持ちです。

つまりすいません!一回逃げます!向き合うといまパンクしそうなのです!弟がえらすぎて、ちゃんとしていて、ごめんなあこんな姉でって思ってます。わたしがここ数年でした弟孝行…推しのTシャツをいっぱい買いたいからという理由で弟に一枚あげた なんかもうだめすぎるよわたしは、でも実家にいま行ったらもっと心がバキバキになって帰ってきてしまう気がするんだ。父と母が言い合いになったときそれを止められる自信もないし、父が大きな声で怒ったときわたしはたぶん普通に泣いてしまうと思うんだ。お父さんは、お父さんなのに。変わっていないお父さんなのに、大きな声で怒るだけで、わたしはお父さんを怖いと思ってしまうような気がして、その感情を持ちたくないという気持ちがとにかく強い。

お父さんを怖がりたくない、お父さんの言葉がわからなかったら、という不安が強い。たぶんお父さんの言葉は半分くらいは意味が取れて、文脈から推測したりするともう少しわかるのかもしれないという感じらしい。ただわたしは文脈を読むことが苦手だし、コミュニケーションの取りにくい人に対してどうしていいかわからなくなってしまう。

前にどこかでねことどう相対していいかわからないと書いたとおもうが、ねこはわたしのわかる言葉を話してくれないし、行動原理もわたしはよく知らない。だからコミュニケーションの取り方がわからなくてうまく触ったり撫でたりできない。ただ意志の通じ合えない生き物としてみてしまうから、緊張している間にどこかに行ってしまう。

それと!お父さんを!一緒にするなよって話なんだが!話が半分以上わからなくて、行き違いがあると怒って、そういう人とどう付き合っていいのかわたしには全然わからないのだ。

祖父も脳出血の影響で話すことがすこしぼやぼやとしていた。しかしはっきり意思はあって、わたしに話しかけてくれた。けれどわたしはほとんどを聞き取れなくて、困って祖母を見ると、祖母は祖父の話したことを訳してくれた。わたしが答えると祖父は納得したようなしていないような顔をしてお酒を飲んでいた。
わたしは祖母と祖父の家が好きだが、祖父とどうコミュニケーションをとったらいいかわからなくて、お酒をお湯で割るのを手伝ったり、ほんとそのくらいしかしなかった。あとは話しかけられないように黙って何か絵を書いたりしていた。ほんとうにばからしくて、なんでそんな子どもっぽいことをしていたのだろうと思う(子どもだったからだ)。

父は喋り方が聞き取りにくくなっただけではなく、失語症の影響で思っていない言葉が出たり、わかっているのに違うことを言ってしまったり、一度覚えたことと違うことを言われると混乱したりするらしい。わたしは父を理解できる自信がない。父を理解しようとすることすらできないかもしれない。コミュニケーションが取れない、と思って、無難なことを言って父から逃げるのかもしれない。

向き合いたくない、というのと、向き合ったらダメになってしまう、という気持ちがある。わたしは父と向き合ってちゃんと腹をわって話そうってできるようになる気がしない。ただでさえコミュニケーションにおける苦手さを自覚しているのに、いや、でも肉親だぜ?って思う。苦手とかじゃなくない?苦手だからお父さんとはしゃーべらない!ってそんなの思春期でもやらないほうがいいことである。

原稿料が入ったら親にはなにかしらの孝行をするつもりだが、原稿料ってもしかしてそんなにいい額ではないのでは疑惑がわたしの中でわいていて(出版社はけして額を教えてくれない)こわい〜〜〜助けてくれ〜〜〜って思いながら全然朝が来ないなって天窓を見ています。

いま、天窓のある部屋にいます。おともだちとキングオブコント見てそのままお泊まりしました。いわゆる女子会というやつです。緩やかなつながり、それがいま心地よいのは実家で起こっていることに向き合えていない反動なのだろうかって思うとこの会も楽しくなくなっちゃうので、よく寝て、天窓はまだ静かです。

ものを書くために使います。がんばって書くためにからあげを食べたりするのにも使うかもしれません。