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これで周りと差がつく!人のプレゼンに対して何も質問が浮かばない状況を変える【聴衆力】に関する話
本記事を読むと、
・プレゼンターとしての質を上げるスキルを学習できる
・ワンランクアップしたスキルで人のプレゼンを聞くことが出来る
どうもみなさん。
今日は、企業のみならず学校教育でも取り入れられているプレゼンテーションに関する投稿です。
プレゼンターとして質の高いプレゼンをするための秘策をみなさんは知っていますか?
現在、プレゼンスキルを向上させたい人のために、本屋さんに行けば良いプレゼンターになるためのHow to本が山のように積まれています。
本だけでなく、インターネットを使えば様々な教材にアクセス出来る時代です。「良いプレゼンター」になるための情報は溢れかえっています。
ただ、そのプレゼンの受取手である「聴衆」として参加することに着目した教材はほぼ存在しません。
みなさんは今まで人のプレゼンを聞いても「ただ納得して終わった」「質問や感想が浮かばない」状況に陥ったことはありませんか?
プレゼンは聴衆がいるからこそ成り立つ、一種のコミュニケーションの場です。
「良い聴衆」になることを意識したことがある人はほとんどいないと思います。ですが実は、この聴衆力が高い「良い聴衆」になることこそ、良いプレゼンターになる秘訣なのです。
聴衆力とは
この記事で言う聴衆力とは、「プレゼンの聴衆として内容を自分なりに理解し、良質な質問をもってプレゼンターとコミュニケーションを図ることが出来る力」を指します。
プレゼンもコミュニケーションの延長線上にあります。プレゼンターと聴衆、双方が参加する情報交換の場なのです。
ということは、プレゼンターが一方的に情報を提供するだけでは、テレビで人の話を聞くのとなんら相違はありません。
聴衆として質問やコメントを投げかけることで、他の聴衆も新しいアイデアを得ることがあれば、プレゼンター自身も聴衆からフィードバックを受けることが出来ます。
それに、聴衆としての役割をしっかりと認識したときに、プレゼンターとしての役割も明確になります。
プレゼンの目的が、「人前で話す」から「人に伝える」にシフトするのです。
良い聴衆が良いプレゼンを作るのです。
どのように聴衆力を鍛えるか
ではどのように聴衆力を鍛えるべきなのでしょうか。
以下の三つのプロセスを意識してプレゼンを聞いてください。
1. focus(着目する)
2. evaluate(評価する)
3.verbalize(言語化する)
これらの過程を経ることで、内容理解のみならず、自分なりに解釈した情報を持って帰ることができます。
1.focus(着目する)
まずは、focus(着目する)ことから始めましょう。基本的に、プレゼンの尺にもよりますが、プレゼンターが共有してくれた内容全てを覚えて持ち帰ることは不可能だと思います。
そこで、自分なりに興味を持ったこと、もう少し深く知りたいことに"focus"してください。
言うならば内容の取捨選択をここでは行います。全体的にぼやーっと内容を理解するよりも格段に有意義だと思います。
2.evaluat(評価する)
次に、focusした内容をevaluate、自分なりに評価してください。ここがメインパートになります。
ここでは、自分にとってプレゼンターのアイデアが良いか悪いかではなく、なぜこれが自分にとって欲しい情報なのか、なぜこの情報に着目することが自分にとって利益があるのかを考えます。
そうすることによって、その着目した箇所を自分なりに解釈出来るので、なくとなくではなくしっかりと内容が理解出来ます。
そしてその内容に関連した情報はないか、共有された内容を自分のものにするためにさらに必要な情報を得るための質問を考えます。
ちなみにクリティカルシンキングを一番発揮すべきなのはこのパートです。とにかく多角的に考え、完全な受け売りではなく、自分なりの解釈を目指します。
3.verbalize(言語化する)
最後は単純に、これまでに着目して評価したことを言語化します。
アウトプットとして言語化するには、質問をするかコメントを述べるかどちらかを選択することになります。
質問をする場合は、evaluateパートで浮かび上がった質問を投げかけます。足りない情報や欲しい情報をここで聞き出します。
コメントを述べる場合は、プレゼンターが共有してくれた情報が自分にとってどう有益だったか述べます。
聴衆を意識したプレゼンター
以上の手順にて、聴衆としてきちんとプレゼンに参加することに慣れると、自分が情報を共有する側としての役割が明確になります。
つまり、聴衆がきちんと理解できるようにするためにはどうしたらいいか、どのような伝え方をする方がより質問やコメントが来るのかを逆算してプレゼンを組み立てることが出来ます。
結果的に、良い聴衆であることが良いプレゼンターであることに繋がるのです。
ぜひ今後プレゼンを聴く機会があったときに、focus→evaluate→verbalizeのプロセスをもって「良い聴衆」として参加してみてください。