2023年に観た映画で良かった作品
昨日はゲームの感想を書いたので今日は映画編です。
①アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~
初代アイカツ!の10周年を記念した作品です。
アニメ最終回から数年後の世界を描いた完全新作ストーリーであり、登場キャラも卒業後から成長しています。
あの星宮いちごが成人してお酒を飲むシーンがあるのすごすぎません???劇場で脳がすぐに追い付かなかった記憶があります。
主題歌がまじでめちゃくちゃいいんですよね。最後の最後で『SHINING LINE*』を感じてボロ泣きしていた記憶があります。歌詞がこんなに沁みることは中々ないと思います。たしかに、ここまで来たんだなって……。
あと劇場に学校帰りの女子高生が結構いたのが驚きでした。でもよくよく考えたら幼少期の頃にアイカツを見て育った子が10年経ったらそのくらいの年齢になるんですよね。そういう意味でも色々と感慨深い作品でした。
②グリッドマンユニバース
『SSSS.グリッドマン』と『SSSS.ダイナゼノン』の2つの作品をユニバースというメタバース設定で見事に絡ませた作品です。
グリッドマンは観ていたのですが、ダイナゼノンは履修していなかったので劇場公開の数日前に観てからこちらを鑑賞しました。
感想としてはとにかく満足度が非常に高い映画でしたね。求めていたものが全部出てきたどころか、過剰に溢れてきたレベルです。まあダイナゼノンの姫関係については本編でやっといてくれって思わなくもなかったですが。
本編では出番が完結したと思われていた神条アカネがしっかりと登場して活躍していたところが高評価ポイントです。ラストのナイト(アンチくん)との会話とかもう泣いちゃったよね……。
③サマーウォーズ(再上映)
サマーウォーズなんて無限に観たし、金曜ロードショーでも無限にやってるし、何なら家にDVDもあるし、わざわざ再上映で観る必要なくね?と思ってました。
思ってはいたのですが、誘ってきた会社の後輩から「でも、映画館で観たこと、一回もなくないです……?」と言われ、たしかにそうかも……となって観に行きました。
その結果、びっくりするくらいめちゃくちゃ泣いてました。隣の後輩もめっちゃ泣いてました。
サマーウォーズっていわゆる名シーンが色々あるじゃないですか。こいこいとか、ボタン押すときのあれとか。でも、一番泣いたのは侘助のシーンだったんですよね。
昔観たときは侘助って正直嫌なやつだったんですよ。勝手なことばっかりしてるし、全ての元凶とも言えるような存在ですし。でも、今観ると侘助に感情移入してるんですよ。もう侘助視点で話を観てるんですよね。
これは僕だけじゃなくて、後輩も同じように言ってました。どうやら大人になるってことは、侘助で泣けるようになることらしいです。
④さよならの朝に約束の花をかざろう(再上映)
『心が叫びたがってるんだ』や『荒ぶる季節の乙女どもよ』の脚本を手掛けた岡田麿里の初監督作品です。公開自体は5年前ですね。
同監督の最新作『アリスとテレスのまぼろし工場』の公開を記念して再上映されていたので観に行きました。再上映ですが、この作品を観るのはこれが初めてでした。
岡田麿里と言えば色々と癖の強い作品を手掛けている人物ですが、今作は岡田麿里から闇の部分を全て取り除いた純度100%の綺麗な物語です。『母親とは何か』というテーマを、10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ種族である主人公視点で描いた感動作です。
何と言っても、主人公であるマキアのcvを担当された石見舞菜香さんの演技が素晴らしいです。本当にここだけでも観る価値があると思います。
⑤アリスとテレスのまぼろし工場
というわけで『さよならの朝に約束の花をかざろう』の1週間後にはこちらを観に行きました。同様に岡田麿里が監督です。
今作は岡田麿里から光の部分を全て取り除いた純度100%の岡田麿里が詰まった物語です。『恋する衝動が世界を壊す』というテーマを思う存分表現した今年一番の衝撃作でした。
ヒロインである睦美のcvは上田麗奈さんです。これが本当にすごい。上田麗奈さんと言えば、ハーモニーのミァハやハサウェイのギギのような、少女性の中にミステリアスと妖艶さを残した演技をされることがありますが、本作の睦美はそれを凌駕します。
自身の名前のことを六つの罪と書いて睦美(むつみ)であると言ったり、歪んだ性格を隠すことなく表現してきます。特に終盤のセリフは、その関係の人物にそんなこと言えるんだ……と頭を悩ませたほどです。この女は本当になんなんだよ。
主題歌が中島みゆきなのもいいですね。歌詞見たらほとんどネタバレしか書いてなくて面白いです。
今年観た映画で間違いなく一番衝撃を受けた作品です。まじで観てよかったな~という気持ちと、これは何だったんだ?という気持ちが綯い交ぜになって思考がぐるぐるしています。だってアリスもテレスも出てこないもん。このタイトル攻めすぎだろ。
記憶に残るような印象深いシーンも多く、非常によかった作品ではありますが、友人からこの映画をおすすめされたらそいつとの縁を切ることを考えると思います。私も誰かにおすすめすることは一生ないと思います。でも、観た人がいたらこっそり感想を教えてくれたら嬉しいです。これは決しておすすめではありません。
⑥青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
4年前に公開されていた青ブタシリーズの映画第一弾です。劇場ではなく配信サイトで観ました。今年公開された『おでかけシスター』と『ランドセルガール』も観たけど一番良かったのはこれでした。
牧之原翔子というキャラクターが中学生と大人の姿で2人存在している……という不可思議な状態から始まる物語です。青ブタシリーズは思春期症候群という思春期の少年少女に発生すると言われるオカルト的な現象をテーマにしており、その中でも量子力学的な要素を取り扱うことが多いです。
同時に別々のポイントで同一の人物が観測される……みたいな感じです。今作でも同一の人物が異なる年齢で同時に存在するという異常現象が発生してますしね。
牧之原翔子がなぜ同時に存在するのか、という現象への答え合わせと物語の結末へ繋がる解決策がとてもSFチックで好みでした。大学生編もアニメでやるらしいので楽しみですね。
⑦鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
鬼太郎が誕生する前日譚のお話です。今一番熱い映画と言っても過言ではないと思います。
正直、鬼太郎の知識はほとんどない状態で観ました。なんか昔にウエンツ瑛士が鬼太郎役をやってた実写映画は観た記憶があります。
ホラーミステリー、因習村の秘密、バディもの、戦闘シーン、シナリオ……様々な要素が詰め込まれていますが、その全ての評価が非常に高い名作でした。純粋に今年一番面白かったのはこれだと思います。
まだやってるはずですし、観てない人は公開が終わる前にさっさと観に行ってください。ちょっとグロいシーンもあるから血が苦手な人は少し気を付けた方がいいかも。
とりあえず特によかったのはこんな感じですかね。アニメばっかじゃねえかと言われそうですが、RRRとかゴジラ-1とかも観てるので許してください。
鑑賞履歴を確認した結果、今年に劇場で観た映画は全部で18本でした。多いか少ないかはよく分かりませんが、来年もこれくらいは観たいですね。
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