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【東京スポーツ杯2歳ステークス 2023】重賞展望~2歳重賞屈指の出世レース!未来の名馬を占う一戦~

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未来のG1馬を多数輩出する出世レース、東京スポーツ杯2歳ステークス。優勝馬には現役最強馬イクイノックスや無敗の三冠馬コントレイルほか、後にG1を勝利し、競馬史に残る名馬が名を連ねる。西高東低になりやすい2歳重賞の中では関東馬の健闘が光るレースで、過去10年で勝率・連対率・複勝率、いずれも関東馬が優勢。人気別で見ると1番人気の複勝率が70%、2番人気が60%と安定しており、基本的には人気馬が中心となる。


過去10年比較

〇前走別
前走4着以下で馬券内に入った馬はゼロ。逆に前走勝利馬が9勝、3着以内も24頭と実力が結果に結び付きやすい。距離別では1800m以上の距離を走ってきた馬が優勢で、人気別では前走5番人気以下で好走したのは2020年ジュンブルースカイ、2018年ニシノデイジーのみで2頭ともにOPクラス以上だった。

〇脚質別
スローからの瞬発力勝負になりやすく、上がり最速を記録した馬が10年連続で馬券になっている。また逃げ馬は一度も3着以内に入っておらず、4角2番手の馬も(0-1-2-9)とやや不振。位置取りよりも瞬発力と持続力が重視される。

〇騎手別
短期免許で来日した外国人騎手の好調が目立つ秋重賞。ここでもR.ムーア騎手やW.ビュイック騎手らの好走が目立つものの、まだ底の見えない2歳重賞ゆえに騎手だけで狙い撃ちできるほどの結果は出ていない印象。積極的に騎手を狙うよりも馬本位で予想を組み立てたい。

〇好走ファクター
①位置取りよりも瞬発力。逃げ馬は割引。
②ディープインパクトを中心としたSS系の活躍。意外な所ではジャスタウェイ産駒も。
③1~3枠で10勝を挙げており、特に1枠は複勝率63.6%と好成績。内枠有利が顕著。

人気馬考察

※想定人気から選定

シュトラウス
東京で迎えた新馬戦は不良馬場で2着に9馬身差を付ける圧勝劇。ポテンシャルの違いを見せつけた。前走サウジアラビアRCでは出遅れた分、中団からの競馬になり、同じく控える競馬になったボンドガールと接戦の末、最後方にいたゴンバデカーブスに勝ちを攫われた形。2歳ながら500kgを超す大型馬で飛びの大きい走りは東京コースとマッチしそう。不安材料は古馬になってから本領発揮するモーリス産駒である点。同産駒は先日の京王杯2歳Sでもミルテンベルクが敗れている。早い時期に結果を求めるのは酷か。

シャンパンマーク
新馬戦はスタートで不利を受けながら好位に付けて上がり最速の脚で勝利。残り5Fから加速ラップを刻み、上がり33.1秒は今回のメンバー中、最速。スローからの瞬発力勝負ならば分がある。なお半兄は今年のNHKマイルCを制したシャンパンカラー。不安材料は持ち時計。新馬戦の決着時計は平均タイムよりかなり遅く、ラップも11秒台を刻んだのが終い3Fだけという超スローからの瞬発力勝負。実力馬が集まるこのレースなら時計はより流れるはず。速い流れに対応できるかどうか。

ファーヴェント
新潟デビューの新馬戦は好位から差し脚を伸ばす王道競馬で勝利。新馬戦勝利を新潟で飾った馬は2021年優勝馬のイクイノックスがおり、長い直線で末脚をしっかり使って勝った馬は実力が伴う印象。またハーツクライ系ではジャスタウェイ産駒が2勝を挙げ、昨年はハーツクライ産駒が2、3着に好走。血統的相性は良い。不安材料はシャンパンマークと同じく持ち時計。前走上がり最速とはいえ超スローからの瞬発力戦。速い流れへの対応力は未知。また新馬戦の手綱を握った松山弘平騎手がミカエルパシャを選んでいる点も気になる点。

注目馬

フォルラニーニ
前走新馬戦は稍重ながら高速馬場だったが平均タイムを上回る優秀な勝ち時計。外枠から番手で競馬を進め、後続に3.1/2馬身差を付けて快勝。上がりタイムも2位以下に0.4秒以上離す強い競馬だった。鞍上は秋重賞で絶好調かつ東京巧者のC.ルメール騎手。早熟傾向のエピファネイア産駒なので2歳の時点で結果を出せても。

ショウナンラプンタ
阪神デビューの新馬戦で後続に2.1/2馬身差で勝利。上がり2位にはタイム0.4秒差を付ける末脚を披露し、勝ち時計も優秀だった。また2着のサトノシュトラーセは次走の未勝利戦で2着に5馬身差を付ける圧勝。レースレベルが高い一戦だったと見る。鞍上の鮫島克駿騎手は先日のデイリー杯2歳Sをジャンタルマンタルで勝利、ファンタジーSでは12番人気シカゴスティングを3着に持ってくるなど2歳重賞で勢いがある。派手なデビューを飾った他のメンバーに注目が集まれば、ダークホースとして面白い存在。


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