ナンピンとは麻薬?損切りの優位性と分割エントリー
◼️ナンピンは麻薬なんです
・ナンピン(難平)とは
FXの世界でよく耳にする「ナンピン」
「難」とは損失のことで、
それを更に安値で買い足したり、
高値で売り増したりすることで、
損益分岐点を「平」均化する取引方法です。
分からない方の為に実際のチャートで説明していきます↓↓
ゴールドの実際の過去チャートですが、
日足、1時間足では上昇トレンド継続中ですが
前回高値付近、2400ドルというキリ番に
抵抗圧力があると考えてショート(売り)
エントリーをしたとします。
しかし、その後も下落することなく、
上昇していってしまいます。
この時点で損失は、
-500pipsまで膨らんでしまいました。
そこで、次のキリ番の2450ドルで
もう一度ショートエントリーを仕掛けます。
今回はキリ番の抵抗があり、
その後価格は反落してくれました。
この時点での損益は、
ポジション①
2400-2413=-13
ポジション②
2450-2413=37
合計
-13+37=24
約240pipsの利益にすることが出来ました。
以上がナンピン(難平)の考え方です。
・ナンピンは麻薬?その依存性について
上記ではナンピンして助かった例を挙げましたが、
ナンピンは間違った使い方をしてしまうと
想定外の大きな損失を生んでしまう
1発退場もあり得る
危険な取引方法にもなります。
また、厄介なことに間違えた使い方をしていても
運良く助かってしまう場合もあり、
その経験を何度かしていると、
「またナンピンしておけば助かるでしょ😼」
といった安易なマインドになり、
曖昧な位置でエントリーしてみたりと、
結果「ナンピン依存症」となってしまう
ケースが度々見られます。
特に、海外FXなどのハイレバレッジが使える
証券会社では最初に適性lotで入れていても、
資金が溶けるまでドンドンナンピンしていくことが可能なので、
気がついたらあっという間に強制ロスカット
というのは珍しくありません。
先程のトレードにおいても、
価格が戻ってくるまでに500pipsも損失を
抱えてしまいました。
もしその途中で、10ドル刻みや5ドル刻みでナンピンを繰り返していた場合、
反転する頃には損失は5倍にも10倍にも膨らみ、
証拠金維持率が耐えられなくなり
強制ロスカットされていた事でしょう。
・ナンピンと資金管理
ナンピンがどうしてダメと言われているのか、
失敗してしまう原因として
「資金管理の破綻」があります。
トレードに慣れてきている人なら当然
エントリーする前に損切り位置や利確目標を定めて、
それに応じたLotでエントリーしていると思います。
しかし、ナンピンを繰り返していると
冷静な判断ができなくなり、
資金管理という言葉が頭の中から消えてしまいます。
逆に言えば、
資金管理に応じたナンピンは良薬ともいえます。
あらかじめナンピンする位置を決めていたり、
打診買いなどで低Lotでエントリーするなどの場合、
これらは「ナンピン」ではなく、
「分割エントリー」と呼びます。
聞こえがいいでしょ?w
どちらにせよ、常に資金管理を頭に置いておく事で相場から退場するリスクはグッと抑えられます。
◼️実はナンピンよりもお得?損切りの優位性
・損切りとは
損切りとは、トレードにおいて一定の損失が発生した際に、そのポジションを強制的に決済して損失を確定させる行為です。
エントリーしたのに思惑と逆の方向に動いた際、
無限に損失が膨らむリスクを回避するために、予め設定した価格や挙動で決済することで、それ以上の被害を防ぎます。
損切りの重要性は、資金管理の要であることにあります。
トレードの勝敗は予測できない部分もありますが、損失を最小限に抑えることで、トータルで利益を残せる可能性を高めることができます。
多くの成功したトレーダーは、損切りを徹底することで長期的に資産を守り、増やしてきました。
損切りは決して「失敗」ではなく、資金を守り次のチャンスに備えるための戦略的な選択です。
・損切りの優位性
まずは先程の過去チャートですが、
確かに助かりましたが、
損益がプラスに転じるまでに
ローソク足が「23本」
つまり23時間もの間マイナスの時間がありました。
この23時間の間トレーダーは
常にマイナスの表示を見せられストレスが溜まります。
更に、また価格が上がってしまい損失がより大きくなってしまうのではとプレッシャーを感じると思います。
そして、ようやくプラ転した際に、
このプレッシャーやストレスから解放されたくなり
すぐさま利確してしまうことでしょう。
浪費した時間、メンタルに対して利益はなし…
効率が悪く感じませんか??
続いて、損切りした場合です。
同じく2400ドルのキリ番としての抵抗圧力を意識し、ショートエントリーをしました。
が、強気の陽線で2400ドルを超えて確定してしまったので一度損切りしました。
その後静観し、反転の挙動が出るのを待ちます。
すると、2450のキリ番が反応しました。
下位足に落としてみると、
キリ番が意識され、ダブルトップを形成し
反転の挙動が見えます。
ネックラインを実体で割ったことで
高値と安値が共に切り下がったことを確認し
ショートエントリーをしていきます。
利確目標はダブルトップに
フィボナッチエクスパンションを当てて、
目標を決めます。
その後マイナスの期間もほぼ無く、
1時間程度で利確目標に達します。
このように素早く損切りを決行し、
トレンドが明確に転換した事を確認して再エントリーすることは勝率を高めるために非常に効果的です。
また、損切りした方が時間的にも、メンタル的にも
効率の良いトレードとなりました。
・損切りのタイミング
損切りのタイミングとして最適解はズバリ
「エントリーした根拠が否定された時」です。
キリ番や水平線、SMA、トレンドライン、チャネルライン
これらのサポートやレジスタンスに期待してのエントリーなら
これらを割ってしまった時。
チャートパターンやローソク足の形を根拠にエントリーしたのなら
それらの根拠を否定する動きをした時。
どうして自分がエントリーしたのかを感覚ではなく言語化して、
それらを否定されたタイミングこそ損切りの
ベストタイミングです。
ダマシで損切りにされる事も良くありますが、
ダマシに備えて損切り位置を深くしたり、
確定足を待っていたりしてもキリがありません。
そもそもどの程度の値幅、時間軸のダマシが来るかは見当も付きません。
そして損切りを躊躇わずに決行するために、
エントリーする前から
いくらまでの損失を許容するか、
損切り位置、
それに対してのLot計算をしていきましょう。
まとめ
ナンピン(難平)は助けられる場面も多く
ついつい多用してしまう方が多いですが、
依存性が高く、トレーダーにとって危険な手法となり得ます。
損切りを徹底する事で相場に対して常に冷静な判断を持ち続けることができ、
次のチャンスに備えて資金を守る事ができます。
資金管理に応じた計画的なナンピン、損切りを行うことが相場を長く生き残ることに繋がります。
◼️ほぼ放置でOK!?計画的ナンピン
ここからは実用的なナンピンの方法で、
4児パパ自身がよく使用している安定感抜群の手法を紹介していきます。
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それでもついついナンピンしてしまう方、
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