
世界難民の日、ここ1年の心境の変化
6月20日は、世界難民の日です。
2000年に国連総会で制定されたこの日は、
難民の困難に立ち向かう勇気を称え、共感・理解を深める日です。
今回は、1年前と現在の意識の変化を比較した記録記事です。
ですから、特に受け入れ反対派の人にとっては、
裏付けの弱い文章に感じると思います。
ただ、実際の税金問題や世界の受け入れ国の課題、
シチズンとの格差の現状などは理解しています。
あくまで、個人の心境の変化へ焦点を当てた内容です。
※難民の定義や数値背景は、以下のリンクを参照してください。
1年前の僕は、難民問題に関心を持ち始めたばかりで、
「難民=かわいそう」という認識でした。
入管法改正に反対するデモに参加したり、
入館施設で亡くなった人に対する署名に参加したりと、
「社会的弱者を助ける必要がある」という意識が強かったのだと思います。
また、結局は何がしたいのか目的が明確ではなかったため、
手当たり次第全てに参加してました。


しかし、カナダへ来てその認識が大きく変わりました。
現在では、当事者のバックグラウンドを知る事と、個々の現況に焦点を当て、
今支援すべき人は誰なのかを熟考するようになりました。
「難民」と一括りにされている人々にも、様々な人がいる事に気づいたからです。
「難民」と呼ばれる人も、
母国での生活状況・避難国や社会情勢によって生活環境が変わってきます。
「難民キャンプ」のような過酷な場所で生活している人もいれば、
受け入れ国で保障された生活を送っている人もいます。
また、戦争や内戦の影響を受けた人もいれば、
マイノリティーが要因で避難せざる得なかった人、
ブローカーに騙されて他国へ渡った人、
経済的理由で不法入国せざる得ない人、
悲しいことに偽装と言われる人もいることも事実です。
これほど多くのタイプの難民がいるにもかかわらず、
人種や民族で人をカテゴライズするように、
「難民」とい言う言葉は、国籍と同じ分類でカテゴライズされている気がします。
というより、1年前の自分自身がそうでした。
では、僕自身今後はどうするべきなのか。
これらの経験をもとに、さらに目標が明確になりました。
僕が助けたい「難民」は避難先のサポートから溢れてしまった人達。
そして、それらの人たちが居住する場所に、実際に確認をしに行く事。
ただし、すでに現地で生活のサポートの活動をしている団体はいる為、
僕自身は親御さんの雇用と子供の教育に焦点を当て、
それらを長期的にビジネスで改善する為のプランニングをする事。
(詳細はまたいつの日か)
と言うように、常に考えてはいるつもりですが、
今年もまた改めて考えるきっかけとなり、更に少しアップデートできた日。
最後に、難民問題にまだ関心がない人へ。
ぜひみなさんも世界難民の日をきっかけに、まずは触れてみてほしいです。
今世界では、どのような戦争や内戦が起こっているのか。
どのようなマイノリティーがきっかけとなり、迫害を受ける人がいるのか。
短い内容でしたが、読んでいただきありがとうございました。