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2/6 ムソルグスキーの古典落語とショスタコーヴィチのパロディ

月曜日。昨日だらだら昼寝などしてしまったせいで朝方まで眠れなかった。最後にスマホを見たのは4時。30分ごとに4回に渡ってセットしてある目覚ましの4つ目で目覚めた。これを逃すと遅刻が確定する。起きられたのでヨシとする。

昼頃に母からLINEが来たと思ったら謎の楽譜の画像だった。抜き打ちクイズかと思ったが書き込みがあったりしたので恐らく共有先を間違えたのだろうと思い返信。そういえばしばらく話してなかったねと言われ、30分ほど電話することになった。

最近祖母に同僚たちの写真を送ったら、「この男の人はお友達ですか?」という返信が来た。祖母が何を期待しているかなどわかっている、でもごめんね、おばあちゃん。そう思いながらしっかりフラグを折っておいたのだが、案の定母にも同じ話が伝わっていた。
そこから近所のママ友(私の幼馴染のお母さん)の話になった。私がまたロシアにいるという噂を聞きつけたらしく、「やっぱり彼氏とかいるの?」と聞かれたそうだ。母はその場で即座否定してくれたらしいが、その手の質問をされることは一度や二度ではない。そして聞かれてあまり気分のいいものではない。自分の意思で住む場所と仕事を決めて生きているだけの話だ。


仕事を終えてマリインスキーに向かう。今日はコンサートホールでの演奏会、演目はムソルグスキーの『ラヨーク』、ショスタコーヴィチの『反形式主義的ラヨーク』、そしてポポーフの交響曲第4番という演目だった。ポポーフは世界初演、前半の2つも聴いたことのない作品だった。
『ラヨーク』は風刺歌曲と呼ばれているらしく詳しくはwiki参照。とにかくギャグというか落語というか、そんな感じの作品で、登場人物は当時のペテルブルクの音楽評論家たちを風刺している作品だ。そして『反形式主義的ラヨーク』はこれのパロディらしく、ジダーノフ批判を風刺しているということだった。ウケてしまった。作曲家が酔っ払ってふざけて作ったであろう曲は基本的に大好きだ。後者にはジョージア民謡のスリコやカリンカが引用されていた。

ポポーフのほうは、交響曲と書いてあったのでオーケストラの曲かと思っていたらまさかのアカペラの合唱曲だったし、交響曲第一番みたいなものを予想していたら似ても似つかない作風だったのでとてもびっくり、開始10分くらいの間頭の上に特大クエスチョンマークが出ていたことだろうと思う。合唱はめちゃくちゃ上手かった、マリインスキーのコンサートホールは合唱が本当に綺麗に鳴る。どこぞのフィラルモーニアとは大違い。

ヘッダー画像の空に浮かぶ白いひらひらは雪でもゴミでもなく、鳥です。

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