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[楽曲解説]子供たちのゆくえ

なぁ、おれたちは何でここに居るんだろうね。

アンパンマンの歌で言ってたね。わからないまま終わる、そんなのは嫌だって。


9/6 裏ボカロック祭参加曲
企画 .endさん



大人になって外乱があまりに多すぎて成り行きだったり無理矢理理由をつけてでしか生きることしか出来無くなってしまったと思う。

生物は本質的には0か1だ。2にはなれない。
学校へ行こうが、会社へ行こうが、何かしらのコミュニティに入ろうが結婚しようが子供が産まれようが。
かけがえのない人などは居ない。殆どはやんわりと淘汰されるので全員が特別ではない。おれも、おまえもきっとそっち側。流れに沿って、ごく少数の集団で枯れ果てる為に日々生きるのだ。



暗い曲は暗い入りが良い。当たり前だよね。4:30です。シャー。


子供たちのゆくえ
Prod by 4:30
Singer 鏡音レン



ある時から泣くことがすごく恥ずかしくなって感情を無意識に"いなす"ようになっていった。

凄く悲しいことも悔しいことも、すごく怒った時も何かへっちゃらになる軽い言葉を思い浮かべてソレをたしなめてた。それが成長の証だとおもってた。当然本当の気持ちまでいなすようになった。当然心にヘドロが溜まる。

個人的に好きな音は早死にする人の音だ。それを感じるのはきっと途方もないヘドロを心に抱えて死んでいった生にシンパシーを感じるからだろう。
泣きながら歌詞を書いた時に本当のテーマがフックアップされてくる。
39.0℃の熱の最中でもギターを手にした時にやっと認められる自分が居る。
溜まりゆく言葉にならない言葉はブン鳴らかしたギターで発散できると過去の活動が教えてくれた。
言葉というコミニュケーションはからっきしだが、新しい音楽が日々鳴り止まないことが何よりの幸せだ。

そんな激情と凪を繰り返して生きているのがこの上ない。おれは大人になんかなりたくないとずっと思っていたのはこう言う普通じゃない普通の思いつきに普通と言う蓋をするのが悲しかったからなんだろう。
音楽は自分を表す指標にもなるから思わずカッコつけてしまうけど、どうにもならない事を歌う歌が好き。それと戦う歌も好き。ナァナァの歌は大嫌い。

憧れから陰影を付けるんだけど実際の地獄は止まなくて心のヘドロみたいなやつが鎮まる瞬間は無い。それは綺麗な水に溶けないような、音にするならずっと深い歪みで絵にするなら黒の中にある紫みたいな。

この精神こそがオルタナティブロックであるべきだ。心のままに鳴らすロックはいつだって孤独を噛み砕いた人間の味方だ。コピペや有名になりたい音楽なんて全部いらない。聴く必要がない。憧れと孤独だけがいつか本当の友達になると信じてる。

今回のためにBIG MUFFとか言うばかデカくてばかみたいな音がするエフェクター買いました。ステレオで鳴ってるブチブチうるさいのがソレ。

轟音兄弟

※今回うだうだ書くと歌詞のダイレクト感が消えるのでわかりづらい所とサウンドの秘密だけ書きます。

1A

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