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「古代」村落の想像的根拠から「極東の架空の島」へ

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『山崎与次兵衛アーカイブ:三輪眞弘』別冊。藤井貞和が<うた>の起源に指摘する「双分観から三分観へ、中心(ミヤーク)を意識する」プロセスとジュリアン・ジェインズの<二分心>から意識…
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2024年10月の記事一覧

「古代」村落の想像的根拠から「極東の架空の島」へ:第4章 社会集団の構造と成員の心の構造の関係(2):祭祀の「亡滅」の後で

1.20世紀末の祭祀の中断・終焉を劃期としてみるべきか? 狩俣の事例における<二分心>の崩壊についてここまで検討してきたが、<二分心>の崩壊は、「亡滅」そのものではないことに注意が必要である。そもそも狩俣が藤井によって、 と位置づけられ、「亡滅」の手前―本論では、それを<二分心>の崩壊の過程、ジェインズのいうヒュポスタシスの相に位置づけようと試みているわけだが―を垣間見ることを可能にするものという位置づけを得たのは、まさに藤井が述べる通り、「創生神話をいまに語り、英雄叙