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言葉の宝箱1306【昼間会う方がセクシーだと思わない?夜は成りゆきだもの。どんなところへ行っても当たり前みたいでしょ】


『カミュの客人』(光文社文庫:2001年4月20日)



・毒には上に浮くのと下に沈むのと二種類で、
中ほどには毒がないということですね。
つまり、上も下も毒は毒、中ほどの無毒がいちばんつまらない世界 P25

・年を取っても、
昔を思い出す貌って、お婆さんよりお爺さんの方が似合うみたいね(略)
男は、過ぎ去った時間とつき合うのが好きだからねえ(略)
女は現実だけ?(略)
いや、つまり前向きなんだろ、
男はどうしても過去が忘れられない動物だ P65

・騙し上手と騙され上手の絶妙の組合せの中で咲く
妖しいドライ・フラワーだから、
選ばれた同士が共有する幻のロマンなんだよ P82

・好いた同士、惚れ合った仲などというが、
気分の先々までが伝わるためには、やはりかなりの時が必要だ P83

・男はね、
軀の関係をもったらそこから心のときめきが始まってしまうんだ P86

・女が怒るときは、大体において不敬罪だ。
自分をちゃんと待遇していないという……
つまりはプライドを傷つけられたときなんだから P120

・昼間会う方がセクシーだと思わない?(略)
夜は成りゆきだもの。どんなところへ行っても当たり前みたいでしょ P125


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