じぶんとともだちになるための対話の履歴
思えばヒトと向き合うことは昔から苦手だったんだ。
一番古いおもいでは、幼稚園の園庭で誰かがおにごっこしている。すべりだいであそんでいる。それをながめている。
課題の切り工作で1番におわって 先生に報告してぼんやりしている。みんなを待つようにいわれたのか、あそんでていいよと言われたけどひとりであそぶのもしのびなかったか。
壁にはってある誕生日のかざり。7月。
7月の島には、三つ子の兄弟もいる。
一人じゃなかったのがなんだかくやしくて、6月で一人の彼とか、3月のあの子の名前を少し恨めしそうにみてた記憶。
それとも安心していたのだろうか。あそこにいるから、一人じゃないって。同じ人がいるからって。
ひとりでいることが、ずっとあたりまえで、
ほんやアニメの世界が、ふしぎで。
ともだちなんかそのうちつくれる、なんてそんなの。
ヒトと向き合うことは苦手だったんだ。
はなすことが、できない。はなしかたも、なにをはなせばいいのかも、はなしたいことも、なかった。
なにもなかった。
アニメの世界みたいだ、とつぶやいて。
一面しらない人スタート(例外はある)の学校生活も。いつのまにか、ひとりぼんやり。
相手にも自分にも興味がもてず、趣味はなんだと聞かれたら読書とか、適当に逃げ回る。
なにもがどうでもよくて なにかに熱中したいとおもうけど、そんなときには家族がよぎる。
おないとしの兄弟。親。祖母。他の誰か。相手に迷惑をかけてしまったら。
やさしいさそいにも、問いにも答えられず、ごまかし、自分に興味がもてず、ここまですごしている。
なにかをかんがえる。文をつくるのはまあそれなりに好きだから、そろそろ自分とともだちになりたいから。
とろとろここに残しておこう。
家族からきりはなされて、安息の地。
じぶんと ともだちになるための対話のりれき。
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