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炎上する会見と鎮火する会見①

 皆さんお久しぶりです。久々の更新です。最近はコーチングの活動も始めたので、そちらに忙殺されており中々noteを書けませんでした。
 最近は旅館料理についてのツイッター投稿が炎上しています。炎上といえばそれだけでマーケティング手法になるほどですが、世の中には決して炎上してはいけない場合があります。それは会見。不祥事で企業トップや芸能人、役所の方々が頭を下げている写真はおなじみです。炎上したらした分だけ、メディアの利益になる。表に出てきて謝る人は利用されるだけ利用されて損です。炎上は不祥事では基本的にメディアの利益です。では、炎上する会見とそうでない会見の違いは何でしょうか?記者の目線から炎上を防ぐノウハウの一部を書いていきます。

 1.小手先の嘘をつかない

 これは絶対です。記者は相手が取り繕い、感情的になる瞬間を狙っています。理由は二つありまして、一つは激しいリアクションの方が写真映えがする点、もう一つは更なる嘘を暴けば特ダネにもなりやすく、功績を立てやすくなるからです。「〇〇が違うじゃないですか!」と記者につっこまれてタジタジとなる経営者や教育委員会の図はお馴染みの映像です。
 このパターンは最近は経営者よりも、いじめ隠蔽の市教育委員会でよく見られます。いじめの会見で事実関係をごまかそうとしたが後から会見と違う事実が記者によって暴かれる。記者は特ダネを手にでき、会見で隠蔽をはかろうとした方はさらなる世間からのバッシングを浴びる構図です。記者の手柄にこそなれ、市教委の手柄にはなりません。

 2. 感情的にならない

 「私は自分を客観的に見る事ができる。あなたとは違うんです」質問した記者に思わず感情的なコメントをしてしまったのは福田元総理です。これは2008年の辞任会見での出来事。この一言を現場で引き出した記者は会見後、仲間から激賞されました。何故なら見出しがたつコメントを引き出すことができたからです。
 翌日、報道各社はいっせいにこの発言を取り上げ。ネットでも話題になりました。福田元総理は冷静沈着な会見で知られ、失言などしないタイプでしたが、最後でこのような感情的な一言をはなったことで世間から注目をあびました。新聞は各社当然大きく扱いました。インパクトある見出しは新聞の生命線です。売れ行きはこれに左右されます。感情的な振る舞いは自らの首を狙う猛獣を肥え太らせる結果になる事を覚えておいても損はありません。

3. わからないことはわからないと言う

 事実関係が把握できない点を会見で話すほど愚かな行為はありません。後から突っ込まれて更なる謝罪に追い込まれます。推測はいっさい廃してわからないことはわからないと言うのが賢明です。「こんなこともわからないんですか!」と突っ込まれてもひたすら同じ言葉を繰り返すことに徹するのが無難。「現在、社内で調査中です」というフレーズをよく耳にするのはこれが理由です。あやふやな事を言うのはこの場合命取りです。謝罪会見には見栄は必要ありません。炎上を防ぐには淡々と同じ内容を繰り返しましょう。

#炎上 #防ぐ #会見 #リスク管理 #記者の目  

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