【夏の怪談と邪気祓い】〜注意点とケア方法〜 ①
夏になると、あちこちで怪談の会が開かれますね。多くの人は怖いものが苦手です。ですが「怖いもの見たさ」という言葉があるように、人はなぜだか、怖い話を昔から聞いて、ある種の興奮を味わってきたのでしょうね。特に日本の古来から伝わる怪談には、人間の心の機微が表現されている言葉が多く、幼い子供から年配の方まで「あー、こうなってはいけない」など、大切な訓戒などに気づかされたりします。今回は、怪談を軸にパワースポットとマイナススポットとの関係にも触れながら注意点などを綴ってみましょう。
☆人は何故怖いものに惹かれるのか
人が怖いものに惹かれる理由としては、そこにある壮大な力や、畏れ・憧れ、そのゾクゾクする感じといった感覚を味わい、今ある自分と比較して安心感を得ることができる、など様々な要因が考えられます。また、昨今の怪談では、古典の怪談にみられた情緒性から更に、人間の私恨思念が創り出す凶暴性が強調されたものや、一方で座敷わらしのように愛らしいものも登場したりしますね。
☆パワースポットとマイナススポットについて
パワースポットの意味として、「明るく心が晴れてやる気が出てくる場所、また心が静かになる場所」とここでは定義します。一例として、近年よく言われている各運気に良いと評判のある場所や自分が心地よく感じたり惹かれる神社仏閣はパワースポットともいえるでしょう。出会った人や住む人に良縁をもたらせたり、出世させるといわれている座敷わらしがいるという場所もパワースポットと言えるでしょう。
では、マイナススポットとは?「なんとなく薄暗い感じがする場所、そこに行くと、心がざわざわする、肉体がぐったりする、変な匂いがする、帰ってきてからも疲れが取れないなどのように感じられる場所」と言えます。行く時間帯によって、陰と陽がひっくり返るようにパワースポットがマイナススポットになること(その逆)もあるので、もしパワースポットの恩恵をしっかり受けたい場合は、その場所が神聖であることへの敬意や感謝といった心を持ち、朝7時から11時の間に訪れることをお勧めします。反対に16時以降の立ち入りは、人間の世界と照らし合わせてもお家でゆっくりする時間ですから、避けることをお勧めします。
☆夏に注意するポイント
香りや万葉の世界では、誰が袖(たがそで)というものがありますが、これはあなたが誰と見分けがつかなくなる時間帯の夕暮れ時、「黄昏時」に生まれた言葉で、この時間帯は、別名「逢魔が時」とも称され、古くは、西の刻とも称して、現在の18時頃を指します。 古来から、この時間帯は、昼と夜の移り変わる時刻とされ、この世のものとあの世のものとの境がわからなくなり、得体の知れないものに遭遇しやすいということから外出を避けよと示唆されています。
世間で語り継がれている怪談には「それ以上立ち入ってはいけない」というボーダーラインが示されているようです。
特に最近の気候の変化の中で湿気や熱気の高い時期に、興味半分でそうしたマイナススポットに行くと(遊びのレベルを超えた肝試しや心霊スポット巡りなど)、人間にもカビが生えやすくなったり(皮膚真菌症等)、体調がすぐれず、器である肉体の疲れから感染症等への防御力の低下が起こりやすくなったりすることが懸念されるので、「なんとなくおかしい」という体感にも注意に払い「付き合いだから」とか「弱虫と思われたくない」、「面白そうだから」というような安易な動機で、陰湿な感じがする場所や体温の変化が大きくなるような場所に足を踏み入れないことが肝要です。