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ボクとアンティークウォッチ
"とにかく古いものが好きです"
という訳でもありませんが、いつもアンティークウォッチは、私たちの傍らにあります。
自分たちと同世代か、先輩、そんな時計とともに生活しているなんて考えてみると不思議なことです。
通信機能のついたハイテクな時計が出回っている今日この頃、一日巻き忘れたら止まってしまうような時計は必要ではないのかもしれません。
でも、便利で必要なものばかりに囲まれている生活ってたまに息苦しくなることがありませんか?
一日のはじまりに、時刻を確認して竜頭を巻いてから手首にはめて出かけ、大半の時間を共にしたあと帰宅すれば手首から外していつもの定位置に納まる。
ふと、人間の1日みたいだなぁと可愛らしくさえ思えてきます。
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シビアに時を刻む最新の時計を人間に例えるなら、早朝から分刻みのスケジュールを淡々とこなし、合間に社員に適格な指示出し、クリエイティブな発想を現実にするパワーがあって、就業時間が終わっても異業種交流の場に参加して、自分磨きにも余念がない青年社長といったところでしょう。
ボク的にはアンティークウォッチは、昔はギラギラしてたけど、いろいろな人生経験を積んで丸くなったおじさまといった感じです。おじさまは、なかなか若者の流行にはついていけませんし、テキパキ動けませんが愛嬌もあってなんとも憎めないキャラです。アンティークウォッチにただの道具以上の愛着が湧いてくるのは、そんな未完成な人間らしいところがあるからかもしれません。
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ボクの相棒も気がつけば20年近くを共に過ごしていることになります。ずぼらなボクが使っていても、イヤな顔もせず元気に今日もチクタク動いてくれています。
ボクはなんでも最新のものが最良の選択とは思いませんし、使い込んだ古いものばかりが良いとも思いません。
ただ、アンティークウォッチが醸し出す深みや空気感は、それでしか感じることができないものです。
手首にあるだけで気持ちが落ち着いて、安心することができる、それだけの理由かもしれませんがボクは、今後もアンティークウォッチを使い続けていくんだろうな、と思っています。
タブチ ヨシタケ
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●アンティークウォッチ トランクショー "一期一会"
2024.11/2(sat) - 11/4(mon)
open 11:00 - 18:00
(会期中3日間、ディーラーの Ofull高橋さんに在店していただきます。)
yoin
岡山市北区建部町大田 3670-1
086-280-2224